2026/09/11 (更新日:2026/09/11)
夜間に目覚める変形性股関節症|福岡県朝倉市比良松からも来院|田主丸整骨院整体院
夜間に股関節の痛みで目が覚め、なかなか寝つけないという経験はありませんか。変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや可動域の制限が生じる病気で、日本整形外科学会の報告によれば国内に約120万人以上の患者がいるとされています。夜間痛や睡眠障害が重なると、日中の疲労感や気力の低下にもつながり、日常生活の質を大きく損ないます。この記事では、変形性股関節症による夜間痛のメカニズムから、セルフチェックの方法、日常でできるケア、そして受診の目安まで順を追って解説します。
変形性股関節症とは何か|軟骨の消耗が引き起こす夜間痛の正体
変形性股関節症は、股関節を構成する大腿骨頭(太ももの骨の先端)と臼蓋(骨盤側のくぼみ)の間にある軟骨が、加齢・荷重・形態的な問題などによって徐々にすり減り、骨と骨が直接干渉することで炎症や変形が進む疾患です。夜間痛が起こる背景には、昼間の活動で生じた関節内炎症が、就寝後に体勢を変えにくい状況と重なって痛みを強める仕組みがあります。
股関節の構造上、軟骨がクッション機能を失うと、体重がかからない安静時でも関節内の圧力バランスが崩れます。炎症性のサイトカイン(細胞間の情報伝達物質)が夜間に相対的に高まることも、睡眠中に痛みを感じやすくなる要因の一つです。また、臼蓋形成不全(骨盤側のくぼみが浅く、大腿骨頭を十分に覆えていない状態)のある方は、若い年代から関節への負担が集中しやすく、変形性股関節症に移行するリスクが高いとされています。

時間帯・動作・部位で分かる|痛みの出方による状態の見分け方
変形性股関節症の痛みは、いつ・どんな動作で・どちら側に出るかによって、進行度や原因の推測に役立てることができます。
| 症状の出方 | 考えられる状態・理由 |
|---|---|
| 朝起き上がったときだけ股関節がこわばる(10〜15分以内に和らぐ) | 睡眠中に関節液の循環が低下し、軟骨の潤滑が一時的に落ちるため。初期〜中期に多い |
| 夕方から夜にかけて痛みが増す | 日中の歩行・立ち仕事で関節への累積負荷が高まり、炎症が強くなるため。中期以降に多い |
| 夜中〜明け方に寝ていても痛みで目が覚める | 安静時にも炎症が収まらない状態。関節内の滑膜炎(関節を包む膜の炎症)が進行しているサイン |
| 歩き始めの数歩だけ痛い | 軟骨の保護機能が低下し、荷重開始時に摩擦が集中するため。比較的初期にみられる |
| 階段の上り下りで股関節前面が痛む | 屈曲角度が深くなるほど関節内の接触圧が高まるため |
| 内股・外股など特定の姿勢で鋭い痛み | 関節の可動域が制限されており、端の角度に達したときに骨同士が干渉しやすい |
| 片側のみ(左右どちらか一方) | 臼蓋形成不全や過去のケガに起因する場合が多い。両側の場合は原発性(特定の原因がない)変形が疑われる |
| 鼠径部(足の付け根)から大腿前面・膝の内側にかけてじわじわと痛む | 股関節周囲の神経走行に沿った関連痛。膝の痛みとして感じる方も約30〜40%いると報告されている |

なぜ夜間だけ痛みが強くなるのか
昼間は立ったり動いたりすることで体幹・臀部の筋肉が関節を支え、痛みがある程度マスクされます。就寝後は筋肉が弛緩し、関節を守るサポートが失われるため、炎症を感じやすくなります。加えて、横向きで寝ると患側の脚の重さが股関節にかかり、同じ圧迫が長時間続くことも夜間痛を助長します。副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が深夜〜明け方に最も低くなることも、炎症抑制が弱まる一因です。
セルフチェック|自宅でできる確認方法
自宅でできるチェックは診断の代わりにはなりませんが、変形性股関節症の可能性をある程度把握する目安として活用できます。
チェック1:パトリックテスト(FABER テスト)
手順
- 床やベッドに仰向けになります。
- 片方の足首を反対側の膝の上に乗せ、「4の字」の形に脚を組みます。
- 膝が床(またはベッド面)に向かって自然に落ちていくかを確認します。
- 落ちにくい・股関節前面〜鼠径部に痛みや引っかかりがある場合は陽性の可能性があります。
判定の目安:左右を比べて、膝の下がる角度に10度以上の差がある、または検査側の股関節前面に鋭い痛みや違和感がある場合、股関節の可動域制限や関節内の問題が関与している可能性があります。
チェック2:片脚立ちテスト(トレンデレンブルグテスト簡易版)
手順
- 壁の近くに立ち、軽く指先だけで壁に触れます(倒れそうなときのみ使う程度)。
- 患側(痛みのある方)の脚で1本立ちを10秒間維持します。
- 反対側の骨盤が下がる、あるいは体が患側に傾く場合を確認します。
判定の目安:骨盤が2〜3cm以上下がる、または10秒以内に体幹が大きく傾く場合、中殿筋(股関節を横から支える筋肉)の機能低下が示唆されます。変形性股関節症では早期からこの筋が弱まることが多いため、変形の進行度を推し量る参考になります。
自宅でできるセルフケア|夜間痛の軽減を目指す3つのアプローチ
セルフケアは症状の根本的な解決を約束するものではありませんが、継続的に行うことで痛みの軽減や生活の質の改善が期待できます。
ケア1:中殿筋を鍛えるサイドライイング・アブダクション
股関節を横から安定させる中殿筋が弱まると、歩行時に骨盤が揺れて関節への偏った負荷が増します。この筋を段階的に強化することで、日中の痛みと夜間痛の両方を緩和できる可能性があります。
やり方
- 痛みの少ない方を下にして横向きに寝ます。
- 上側の脚を伸ばしたまま、床から約20〜30度の高さまでゆっくり持ち上げます(つま先は正面、骨盤は傾けない)。
- 2秒かけて上げ、2秒かけて下ろします。
- 10回×3セット、1日2回(朝・夜)行います。
- 慣れてきたら足首に500g程度のアンクルウエイトを巻いて負荷を調整してください。
ケア2:股関節前面のストレッチ(腸腰筋リリース)
長時間の座位や股関節前方の緊張は、就寝時に股関節が完全に伸展(まっすぐになる)しにくくなる原因となります。腸腰筋(腰椎から大腿骨に付く深層の筋肉)を緩めることで、夜間の圧迫感を和らげる効果が期待できます。
やり方
- 床に片膝をつき、後ろの膝の下にクッションまたは折りたたんだタオルを置きます。
- 前側の脚は90度に曲げ、体をまっすぐ起こします。
- 骨盤を前に軽く押し出すようにして、後ろ側の鼠径部〜太もも前面が伸びる感覚を確認します。
- 30秒キープ→10秒休憩を左右各3セット、1日2〜3回行います。
- 痛みが強い場合は深さを浅くして調整してください。
ケア3:就寝時の姿勢の工夫
夜間痛を和らげるうえで、寝方の見直しは即効性が高い対策の一つです。
- 横向きに寝る場合:患側を上にして、膝と膝の間に枕またはクッション(直径10〜15cm程度)を挟みます。骨盤と股関節が中間位(自然な角度)に保たれ、夜間の圧迫が軽減されます。
- 仰向けに寝る場合:膝の下に丸めたタオルやボルスタークッションを入れ、股関節をわずかに屈曲(曲がった)させた状態にします。完全に伸展した仰向けは、前方の関節包が引き伸ばされて痛みを強める場合があります。
- マットレスの硬さ:柔らかすぎると骨盤が沈んで股関節の角度が崩れます。体重55kg未満であれば中程度の硬さ、55kg以上であればやや硬めが目安とされています。
やってはいけないこと|症状を悪化させる3つの行動
1. 痛みを我慢して無理に歩き続ける
軟骨には血管がないため、自己修復能力が骨や筋肉に比べて著しく低い組織です。痛みがあるにもかかわらず長距離歩行や立ち仕事を続けると、炎症を繰り返しながら軟骨の摩耗が加速します。痛みが出た日は歩行距離を平常の半分以下に抑え、関節への累積負荷を下げることが重要です。
2. 深い和式の動作(正座・しゃがみ込み)を頻繁に繰り返す
股関節を90度以上深く屈曲させると、大腿骨頭が臼蓋の縁に強く押し当てられ、残存する軟骨や関節唇(軟骨のリム)にせん断力(ずれる方向の力)がかかります。特に変形が中期以降に進んでいる場合は、関節内の骨棘(骨のとげ状の突起)が引っかかる動作となるため、正座・和式トイレ・しゃがんでの作業はできるだけ椅子やシャワーチェアなどで代替するのが望ましいです。
3. 自己判断で強い揉みほぐしを続ける
股関節周囲の筋肉をほぐすこと自体は有益ですが、炎症が強い急性期に関節直上を強く圧迫したり、強引に可動域を広げようとしたりすると、炎症を悪化させたり関節包を傷めたりするリスクがあります。急性期には強い手技より、冷却(15〜20分のアイシング)と安静を優先してください。慢性期(腫れや熱感がない状態)であれば、温める方が血流改善と筋緊張の緩和に役立ちます。
こんな症状があればすぐに受診を|整形外科受診の目安
以下のサインがある場合は、セルフケアを中断し、早めに整形外科を受診してください。
- 安静にしていても痛みが増す一方で、2週間以上改善が見られない
- 発熱(37.5度以上)と股関節痛が同時に起きている(化膿性股関節炎の可能性)
- 股関節から脚にかけての強い脱力感、または下肢の感覚が鈍い・しびれがひどい
- 転倒・交通事故など明確な外傷のあと、体重をかけると激痛がある(骨折の除外が必要)
- 排尿・排便に変化がある(腰椎疾患との鑑別が必要)
- 短期間(2〜3週間)で急速に可動域が狭まった
特に「発熱を伴う股関節痛」は化膿性関節炎の可能性があり、適切な処置が遅れると関節破壊が進むため、迷わず整形外科を受診することを強くお勧めします。変形性股関節症と診断されたうえで、日常動作の改善や運動療法のサポートが必要な場合に、整骨院・整体院でのケアを並行して活用する流れが一般的です。
よくある質問
変形性股関節症は何科を受診すればよいですか?
まずは整形外科を受診し、レントゲンやMRIで軟骨の状態や変形の程度を確認してもらうことが基本です。診断がついたあとは、運動療法や姿勢改善のサポートとして整骨院・整体院を併用する方も少なくありません。
市販の湿布や痛み止めで夜間痛は和らぎますか?
フェルビナクやジクロフェナクなどの消炎成分を含む湿布(ロキソニンテープなど)は、炎症を伴う急性期の夜間痛を一時的に和らげる効果が期待できます。ただし、軟骨の摩耗そのものを止める効果はなく、長期使用は胃腸や腎臓への負担も考慮が必要です。痛みが2週間以上続く場合は、自己判断で使い続けるより専門家に相談することをお勧めします。
変形性股関節症を放置するとどうなりますか?
日本整形外科学会のガイドラインでは、進行すると関節の変形が固定され、保存療法(手術以外の治療)だけでは対応しきれなくなる段階に至る可能性が示されています。特に軟骨がほぼ消失した末期では、人工股関節置換術が選択肢に入ります。早期に診断を受け、運動療法・生活改善・荷重管理を組み合わせることで、進行を遅らせることが期待できます。放置して自然に改善するケースはまれであるため、症状が続く場合は早めの受診が大切です。
夜間痛や睡眠障害は、変形性股関節症の中でも生活への影響が大きい症状の一つです。今回ご紹介したセルフチェックやケアをぜひ取り入れてみてください。セルフケアを続けても改善が感じられない場合や、症状について不安がある場合は、田主丸整骨院整体院にお気軽にご相談ください。
施術を受けた方の感想レビュー
腰と股関節の治療をしてもらってます。治療後は、とっても体が楽になり痛みも減ります。痛みのある方は、おすすめですよ。相談にも協力的で安心です。自分のペースでやっていけるのもポイントでおすすめですよ。コロナ対策もバッチリなので安心して治療をうけれます。やさしくておもしろい先生、スタッフですよ。痛い方は相談だけでもしてみてはいかがですか?おすすめなので是非どうぞ。
平田様
当院より:腰と股関節の痛みでお越しいただき、施術後に楽になったとのお声をいただき大変嬉しく思います。変形性股関節症をはじめとした股関節まわりのお悩みは、放置すると日常生活の動作にも大きく影響してしまうため、早めのケアがとても大切です。当院では痛みの原因を丁寧に説明しながら、お一人おひとりのペースに合わせた施術を心がけております。気になる症状がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
股関節の痛みに関連する記事
この症状に関連するページ
お身体の不調でお悩みなら
腰痛・肩こり・膝の痛みなど、身体の不調は早めのケアが大切です。当院では一人ひとりの症状に合わせた施術で、日常生活の負担軽減をサポートします。
田主丸整骨院
TEL:0943-72-3677
住所:福岡県久留米市田主丸町田主丸937-5
MAP:https://goo.gl/maps/tvtZfe7nzRmMFwTp6
LINEで相談する:https://lin.ee/xeZPoP7


















