2026/08/18 (更新日:2026/08/18)

畑仕事中に増す変形性股関節症|福岡県朝倉市甘木からも来院|田主丸整骨院整体院

施術例・お客様の声

畑仕事や農作業の最中に股関節がズキズキと痛み出したり、立ち上がるたびに「引っかかる感じ」がして気になっている方はいらっしゃいませんか。こうした症状の背景には、変形性股関節症が関係しているケースが少なくありません。変形性股関節症は中高年の農家の方に多く見られる疾患で、日本整形外科学会の資料によると国内の患者数は推計100万人以上とされています。本記事では、農作業中に股関節痛が増す理由から、ご自宅でできるセルフチェック・セルフケア、そして受診の目安まで順を追って解説します。

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変形性股関節症とは|農作業で痛みが増す仕組み

変形性股関節症とは、股関節を構成する大腿骨頭(太ももの付け根の球状の骨)と寛骨臼(骨盤側の受け皿)の間にある関節軟骨が少しずつすり減り、骨と骨が直接こすれ合うことで炎症・痛み・変形が進む疾患です。日本整形外科学会の分類では、骨の形成異常(臼蓋形成不全など)を原因とする「二次性」が国内症例の約80〜90%を占めるとされています。

農作業での痛みが増す主な理由は3つあります。

1. 繰り返しのしゃがみ動作

田植えや草取りのように深くしゃがむ姿勢は、股関節の屈曲角度を90度以上に保ち続けます。この状態では関節内圧が高まり、すでに薄くなった軟骨にさらなる圧力がかかります。

2. 地面の凹凸による衝撃の蓄積

舗装されていない畑の上を長時間歩くと、路面の凹凸が股関節に断続的な衝撃を与えます。1歩あたりの衝撃は体重の約3〜5倍とも言われており、長時間の農作業ではその累積が大きくなります。

3. 前傾姿勢の持続

鍬(くわ)や鎌を使う際の前傾姿勢は、体重の重心が前方へ移動し、股関節の前面にある関節包(関節を包む袋状の組織)と筋肉に持続的なストレスをかけます。


畑仕事中に増す変形性股関節症|福岡県朝倉市甘木からも来院|田主丸整骨院整体院

時間帯・動作・部位で見る|痛みの出方による見分け方

股関節の痛みは「いつ」「どんな動作で」「どちら側か」によって、状態や原因の傾向が異なります。下の表を参考に、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。

症状のパターン 考えられる状態・理由
朝起きて最初の数歩が痛く、10〜15分で和らぐ 夜間に関節液(関節を潤す液体)の循環が低下し、軟骨への栄養供給が減少するため。変形性股関節症の初期〜中期に多いパターン
夕方〜農作業後に痛みが強くなる 長時間の動作で関節周囲の筋肉が疲労し、関節を安定させる力が低下するため。中期以降に多い
安静にしているのに夜間にズキズキ痛む 炎症が強まっているサイン。進行期や急性増悪期に見られることがある
歩き始めだけ痛み、しばらく歩くと落ち着く 初期の関節の「ウォームアップ現象」。動き始めに関節液が循環するまでの間に痛みが出る
階段の下りで特に痛む 下り動作では股関節が伸展(後ろへ引く)しながら体重を支えるため、関節後面への負荷が増す
片側だけに痛みや違和感がある 臼蓋形成不全など骨の形態異常を背景とする二次性変形性股関節症に多い。左右差が目立つ
両側に痛みがある 加齢による変性(一次性)のほか、関節リウマチなどの全身疾患の可能性もあるため注意が必要
鼠径部(足の付け根)・太ももの前面にかけて痛む 股関節由来の痛みの典型的な放散パターン
お尻や太ももの外側に痛みがある 腸脛靭帯や大転子滑液包(股関節外側のクッション組織)の炎症、または腰椎由来の可能性もある
時間帯・動作・部位で見る|痛みの出方による見分け方の一覧表。朝起きて最初の数歩が痛く、10〜15分で和らぐ、夕方〜農作業後に痛みが強くなる、安静にしているのに夜間にズキズキ痛む、歩き始めだけ痛み、しばらく歩くと落ち着く、階段の下りで特に痛む、片側だけに痛みや違和感がある、両側に痛みがある、鼠径部(足の付け根)・太ももの前面にかけて痛む、お尻や太ももの外側に痛みがあるの9パターンについて、考えられる状態・理由をまとめた図。
時間帯・動作・部位で見る|痛みの出方による見分け方

股関節由来の痛みと腰椎(腰の骨)由来の痛みは混在することがあります。腰からお尻・太ももの後ろ側にかけてしびれを伴う場合は、坐骨神経痛(坐骨神経が圧迫されることで起こる症状)との鑑別が必要なため、整形外科での画像診断をお勧めします。


セルフチェック|変形性股関節症の可能性を自分で確認する方法

チェック1:パトリックテスト(FABER テスト)

パトリックテストは、股関節の可動性と鼠径部・外側の痛みを評価するために整形外科でも広く用いられる確認方法です。

手順

  1. 仰向けに寝て、チェックしたい側の足のくるぶしを反対の膝の上に乗せます(数字の「4」のような形)。
  2. そのまま膝をゆっくり床側へ押し下げます(無理に押さず、重力に任せるイメージで)。
  3. 左右それぞれ30秒ほど保持して比較します。

判定の目安

膝が床につかない・左右で5cm以上の差がある・鼠径部や股関節外側に痛みや引っかかりを感じる場合は、股関節の柔軟性の低下や関節内の問題がある可能性があります。痛みが強い場合はすぐに中止してください。

チェック2:片足立ちテスト(トレンデレンブルグ徴候の簡易確認)

中殿筋(股関節を横から支える臀部の筋肉)の弱化を確認するテストで、変形性股関節症の中期以降に現れやすい所見です。

手順

  1. 壁の近くに立ち、安全のために壁に指先を軽く添えます。
  2. 痛みのある側の足だけで立ち、反対の足を床から5〜10cm浮かせます。
  3. その状態を30秒間保持し、骨盤の傾きを確認します。

判定の目安

浮かせた足と反対側の骨盤が下がる(体が横に傾く)・30秒保持できない・股関節に強い痛みが出る、のいずれかに該当する場合は中殿筋の機能低下が疑われます。変形性股関節症では中殿筋が萎縮しやすく、歩行時のふらつきにも関係します。


セルフケア方法|農作業前後に取り入れたいアプローチ

1. 中殿筋を強化するクラムシェルエクササイズ

変形性股関節症では股関節を支える中殿筋の弱化が進みやすく、筋力を維持することで関節への負担を分散する効果が期待できます。

やり方

  1. 横向きに寝て、膝を90度に曲げ、両膝を重ねます。
  2. 足首を合わせたまま、上側の膝を蓋を開けるようにゆっくり持ち上げます(骨盤が後ろに倒れないように注意)。
  3. 膝を最大限まで開いたら2秒キープし、ゆっくり戻します。
  4. 左右それぞれ15回×2セット、1日2回(朝・農作業後)を目安に行います。

2. 腸腰筋のストレッチ(立位ランジストレッチ)

腸腰筋(腰椎〜股関節の前面をつなぐ筋肉)が硬くなると股関節前面の詰まり感が増し、農作業時の前傾姿勢で痛みが出やすくなります。

やり方

  1. 足を前後に大きく開き、後ろ足の膝を床についてランジ姿勢を作ります(畑では座布団などを膝の下に敷くと安全です)。
  2. 骨盤を前に突き出すイメージで、後ろ側の股関節前面をゆっくり伸ばします。
  3. その姿勢で30〜40秒キープし、反対側も同様に行います。
  4. 左右それぞれ1回を1セットとして、農作業前と農作業後に1セットずつ行います。痛みがある場合は無理に深く入らず、伸び感を感じる程度で止めてください。

3. 水中ウォーキングによる関節への負担軽減

陸上での歩行は体重の3〜5倍の衝撃が股関節にかかりますが、水中では浮力により負担が体重の約10〜20%程度まで軽減されると言われています。市民プールなどの水中ウォーキングは、痛みが強い時期でも関節への衝撃を抑えながら筋力維持・血流改善を図れるアプローチとして、日本整形外科学会のガイドラインでも推奨度の高い運動療法のひとつとして紹介されています。

目安

1回20〜30分、週3〜4回から始めます。歩幅を大きくとり、かかとから着地するよう意識すると股関節周囲の筋活動が高まります。


やってはいけないこと|痛みを悪化させる行動

1. 痛みを我慢しながら農作業を続ける

「農繁期だから休めない」という気持ちは理解できますが、痛みは関節内の炎症が高まっているサインです。炎症がある状態で関節に繰り返し負荷をかけると軟骨のすり減りが加速し、症状の進行を早める可能性があります。痛みが強い日は作業時間を通常の半分以下に抑えるか、休息を優先してください。

2. 急激な体重増加を放置する

体重が1kg増えると、歩行時に股関節にかかる負荷は約3kg増えると試算されています。変形性股関節症では関節軟骨が薄くなっているため、体重管理は症状管理の重要な要素です。農作業で体を動かしていても食事量が増える時期はあるため、体重の変動を月1回程度確認する習慣を持ちましょう。

3. 股関節を強く回したり勢いをつけてストレッチする

「ポキッと鳴らせば楽になる」と感じて股関節を大きく回す方がいますが、関節軟骨がすり減っている状態でそのような動作を行うと、骨同士の接触部分にさらなる摩耗を生じさせる可能性があります。ストレッチは反動をつけず、痛みが出ない範囲でゆっくり行うことが基本です。


受診の目安|整形外科を優先すべきサインとは

以下の症状がある場合は、セルフケアより先に整形外科への受診を優先してください。

  • 安静にしていても夜間に強い痛みが続き、3〜4日以上改善しない
  • 股関節や太もも周辺が赤く腫れ、熱感を伴う(化膿性関節炎の可能性)
  • 発熱(37.5度以上)と股関節痛が同時に現れた
  • 転倒や強い衝撃の後から急激に痛みが増した(骨折の可能性)
  • 脚の力が急に抜けて歩けなくなった
  • 足先のしびれや感覚の低下が同時にある
  • 排尿・排便に異常が生じた(腰椎疾患との鑑別が必要)

これらのサインは、変形性股関節症以外の疾患(大腿骨頸部骨折・化膿性関節炎・関節リウマチ・大腿骨頭壊死など)を示している可能性があり、画像検査や血液検査での確認が不可欠です。

変形性股関節症と診断済みであっても、痛みのパターンが急に変わった場合は再度整形外科に相談することをお勧めします。整形外科での治療(内服・注射・リハビリ・手術の検討)と並行して、日常動作の改善や筋力サポートを当院でお手伝いすることも可能です。


よくある質問

変形性股関節症は何科を受診すればよいですか?

まずは整形外科を受診されることをお勧めします。レントゲンやMRIで軟骨の状態・骨の変形具合を確認したうえで、薬物療法や理学療法などの治療方針が決まります。診断がついた後は、日常生活動作の改善や筋力強化のサポートを整骨院・整体院で並行して受ける方も増えています。

市販の湿布や痛み止めは変形性股関節症に効きますか?

市販のロキソプロフェン系などの鎮痛消炎剤や湿布は、急性の炎症による痛みを一時的に和らげる目的には使えます。ただし、根本的な軟骨の回復を促すものではないため、痛みをごまかしながら無理な動作を続けると症状が進行する可能性があります。使用は短期間にとどめ、痛みが繰り返す場合は専門医に相談してください。

変形性股関節症の痛みは温めるのと冷やすのはどちらがよいですか?

農作業直後など、熱感・腫れが強い急性期には冷やすことで炎症反応を抑える効果が期待できます。一方、慢性期(炎症が落ち着いている状態)では温めることで血流が改善し、筋肉のこわばりが和らぐことが期待できます。判断に迷う場合は、「触れて熱いと感じる時期は冷やす・熱くない時期は温める」を目安にしてください。


変形性股関節症は早期からのケアが症状の進行を緩やかにするうえで重要です。今回ご紹介したセルフチェックやセルフケアを試してみても改善が感じられない場合、または痛みや違和感が気になって農作業や日常生活に支障が出ている場合は、ぜひ田主丸整骨院整体院にご相談ください。福岡県朝倉市甘木方面からもご来院いただいており、久留米・田主丸エリアで股関節のお悩みに対応しています。


施術を受けた方の感想レビュー

腰と股関節の治療をしてもらってます。治療後は、とっても体が楽になり痛みも減ります。痛みのある方は、おすすめですよ。相談にも協力的で安心です。自分のペースでやっていけるのもポイントでおすすめですよ。コロナ対策もバッチリなので安心して治療をうけれます。やさしくておもしろい先生、スタッフですよ。痛い方は相談だけでもしてみてはいかがですか?おすすめなので是非どうぞ。

平田様

当院より:腰と股関節の痛みでお越しいただき、施術後に楽になっていただけたとのこと、大変嬉しいお言葉をありがとうございます。股関節まわりの痛みは、姿勢のゆがみや筋肉のこわばりが原因となっていることも多く、丁寧なカウンセリングのもとお一人おひとりの状態に合わせた施術を心がけております。変形性股関節症などの股関節のお悩みは、早めのケアが日常生活の快適さにつながりますので、気になる症状がある方はぜひお気軽にご相談ください。これからも無理のないペースで一緒に改善を目指してまいりましょう。

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