2026/08/24 (更新日:2026/08/24)

坂道の下りで増す股関節痛|福岡県朝倉市比良松からも来院|田主丸整骨院整体院

施術例・お客様の声

坂道を下るたびに股関節が痛む、あるいは下り坂で歩くテンポが乱れてしまう――そうしたお悩みを抱えて来院される方が、久留米・田主丸エリアだけでなく、福岡県朝倉市比良松方面からも増えています。「平地は問題ないのに、なぜ下り坂だけ股関節痛がひどくなるのだろう」という疑問はとても自然な疑問です。この記事では、下り坂で股関節への負担が高まる理由から、症状の見分け方・セルフチェック・セルフケア方法まで、順を追って解説します。

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下り坂で股関節痛が強くなる理由

下り坂では、股関節にかかる衝撃吸収の負担が平地の2〜3倍に達することが知られており、この力学的なストレスが痛みを引き起こす主な要因です。

歩行中に足が地面に接地するとき、体は前方へ倒れ込もうとします。平地ではその衝撃を膝や足首と分担できますが、下り坂では重心が前方かつ下方に移動するため、股関節の前面(腸腰筋・大腿直筋)と後面(大殿筋・ハムストリングス)の両方が同時に「ブレーキをかけながら体を支える」という二重の負担を担います。

加えて、股関節を包む関節包(かんせつほう:関節を保護する袋状の組織)や、骨頭(こっとう:骨の丸い先端部分)と受け皿である寛骨臼(かんこつきゅう:骨盤側のくぼみ)の間に生じる圧縮力が増大します。変形性股関節症や股関節唇損傷(こかんせつしんそんしょう:関節のふちにあるリング状の軟骨の傷)がある方では、この圧縮力が直接的な痛みの引き金になります。

日本整形外科学会が公表している変形性股関節症の診療ガイドラインでも、段差の降りる動作や下り坂歩行は関節内圧を上昇させやすい動作として記載されており、日常生活指導の対象となっています。


坂道の下りで増す股関節痛|福岡県朝倉市比良松からも来院|田主丸整骨院整体院

症状の出方で原因を見分ける

股関節痛は、痛む時間帯・動作・部位によって原因が異なります。以下の表を参考に、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。

状況 症状の特徴 考えられる状態・理由
朝起きたとき(30分以内に和らぐ) 股関節まわりのこわばり・鈍痛 変形性股関節症の初期。就寝中に関節液の循環が滞り、軟骨面が乾いた状態で動き始めるため
朝起きたとき(1時間以上続く) こわばりと熱感を伴う痛み 関節リウマチや炎症性疾患の可能性。免疫の異常で滑膜(かつまく:関節の内側を覆う組織)が常時炎症を起こしているため
歩き始め・下り坂 踏み込むたびに鋭い痛み 変形性股関節症・股関節唇損傷。荷重がかかると傷んだ軟骨や唇に直接圧がかかるため
夕方〜夜、長時間の立ち・歩きの後 太もも前面から鼠径部(そけいぶ:足の付け根)にかけての疲労性の痛み 腸腰筋や大腿筋膜張筋の疲労蓄積。筋肉が疲れると関節を安定させる力が低下し、骨頭の位置がずれやすくなるため
安静時・夜間 動かさなくても疼く・眠れないほどの痛み 炎症の強い急性期、または骨壊死(こつえし:血流不足で骨が壊れる状態)の可能性
片側だけ 荷重時に突っかかる感じ 左右差のある変形・股関節唇損傷・大腿骨頭壊死
両側対称 同程度のこわばりと痛み 関節リウマチや先天性の股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん:骨盤のくぼみが浅い状態)が背景にある場合が多い
症状の出方で原因を見分けるの一覧表。朝起きたとき(30分以内に和らぐ)、朝起きたとき(1時間以上続く)、歩き始め・下り坂、夕方〜夜、長時間の立ち・歩きの後、安静時・夜間、片側だけ、両側対称の7パターンについて、症状の特徴と考えられる状態・理由をまとめた図。
症状の出方で原因を見分ける

下り坂でとくに痛みが強くなる理由

下り坂での歩行は「遠心性収縮(えんしんせいしゅうしゅく:筋肉が伸びながら力を発揮すること)」を強いられる動作です。平地や上り坂では筋肉が縮みながら力を出す「求心性収縮」が主体なのに対し、下り坂では筋肉が伸ばされながら制動(ブレーキ)をかけます。遠心性収縮は筋肉への負荷が大きく、すでに炎症や変性がある関節周囲組織にとって特に刺激になります。結果として、軟骨・関節唇・滑膜への圧迫が重なり、痛みが鋭くなります。


セルフチェック:股関節への負担を自分で確認する

ファベル(FABER)テスト

FABER(Flexion Abduction External Rotation:屈曲・外転・外旋の頭文字)テストは、整形外科や理学療法士の現場でも広く用いられる股関節の簡易評価法です。

手順

  1. 硬い床やマットの上に仰向けに寝ます。
  2. 片方の膝を曲げ、その足のくるぶしをもう一方の膝の上に乗せます(数字の「4」の形)。
  3. 膝を乗せた側の膝が、床に向かって自然に下りてくるかどうかを確認します。
  4. 左右それぞれ行います。

判定の目安

  • 膝が床から10cm以上浮いたまま下りてこない、または引っかかる感じがある → 股関節の柔軟性の低下や関節の問題がある可能性があります。
  • 鼠径部(足の付け根)または臀部(でんぶ:お尻)に痛みが再現される → 股関節唇損傷や変形性股関節症の所見と重なる場合があります。

あくまで目安であり、このテストのみで疾患を確定することはできません。症状が強い場合は整形外科での画像診断を優先してください。


自宅でできるセルフケア

1. 腸腰筋(ちょうようきん)のリリースストレッチ

腸腰筋は背骨から股関節の前面をつなぐ筋肉で、硬くなると骨頭を前方に引っ張り、下り坂での衝撃吸収をさらに低下させます。

やり方

  1. 床に片膝をついて、後ろ足のつま先を立てます(ランジのような姿勢)。
  2. 骨盤を後ろに傾ける(お腹を締めて腰を丸めない範囲で)意識を持ちながら、体を真っすぐ前に重心をかけます。
  3. 後ろ足の付け根(鼠径部の奥)に伸びる感覚が出たところで止め、20〜30秒キープします。
  4. 左右それぞれ1セット、1日3回(朝・昼・就寝前など)行います。

反り腰にならないよう、お腹に軽く力を入れたまま行うのがポイントです。

2. 中殿筋(ちゅうでんきん)の等尺性トレーニング

中殿筋は骨盤の横に位置し、片足立ちのときに骨盤が傾くのを防ぐ筋肉です。この筋肉が弱いと、下り坂での片足支持の瞬間に骨盤が過剰に落ち込み、股関節への負担が集中します。痛みがある時期でも負担が少ない「等尺性(とうしゃくせい:筋肉の長さを変えずに力を発揮する)」トレーニングが適しています。

やり方

  1. 壁を横にして立ち、痛みのある側の足を壁側にします。
  2. 痛みのある側の足の外側(足首より少し上あたり)を壁に当てます。
  3. 壁を外側に押し広げるよう力を入れ、3〜5秒キープします(壁なので実際には動きません)。
  4. 力を抜いて1〜2秒休み、これを10回繰り返します。1日2セットを目安に行います。

動作中に股関節に鋭い痛みが出る場合は中断してください。

3. 歩き方の見直し(ステップ幅の調整)

歩き方の工夫もセルフケアの一つです。下り坂では歩幅(ステップ幅)を普段の70〜80%程度に縮め、足全体(踵から母趾球まで)を使ってゆっくり着地することで、股関節への衝撃を分散できます。また、体幹をわずかに前傾させ(目安として5〜10度程度)、後ろに体重が乗りすぎないようにすると関節内圧が安定しやすくなります。杖やトレッキングポールを活用することも、上肢に負担を分散させる効果的な方法です。


やってはいけないこと

1. 痛みをこらえて長距離の坂道歩行を続けること

痛みは組織に負担がかかっているサインです。「歩けば慣れる」と考えて無理を続けると、炎症が慢性化し、軟骨のすり減りが加速するリスクがあります。特に下り坂での痛みが強い日は距離を短縮し、平地での歩行に切り替えることが重要です。

2. 自己判断での無理なストレッチや強いマッサージ

股関節唇損傷や急性の炎症がある状態で、可動域を無理に広げるストレッチや患部への強い刺激を加えると、関節包や軟部組織をさらに傷つける可能性があります。「伸ばせば楽になる」という感覚だけを頼りにした過度な操作は避けてください。

3. 温熱と冷却の誤った使い分け

急性期(受傷直後・熱感・腫れがある時期)に温めると血流が増して炎症が強まる場合があります。反対に、慢性期(数週間以上続く鈍痛・こわばり)に冷やし続けると血行が悪化し、組織の回復が遅れることがあります。目安として、痛みが始まって72時間以内や熱感・腫れがある場合は冷却、熱感がなく慢性的な鈍痛には温熱を選ぶと良いでしょう。


受診の目安

以下のサインがある場合は、速やかに整形外科などの医療機関を受診してください。セルフケアや整骨院での対応を優先する前に、画像診断(X線・MRI)による正確な評価が必要です。

  • 安静にしていても痛みが強くなる、または夜間に疼く痛みで眠れない
  • 股関節に発熱・熱感・腫れを伴う(感染性関節炎や炎症性疾患の可能性)
  • 突然、体重をかけられないほどの激しい痛みが出た(骨折・骨頭壊死の急性発症)
  • 下肢(股関節より下の脚)に強い脱力感・しびれが広い範囲に出ている
  • 排尿・排便のコントロールに異変を感じた(神経系の重篤な問題を示す場合がある)
  • 38度以上の発熱を伴う関節痛が続いている
  • 小児・思春期のお子さんに股関節痛が出ている(ペルテス病や大腿骨頭すべり症など小児特有の疾患の鑑別が必要)
  • セルフケアを2〜3週間続けても症状が改善しない、または悪化している

よくある質問

股関節が痛いとき、何科を受診すればよいですか?

まず整形外科への受診をお勧めします。X線やMRIで骨・軟骨・靱帯の状態を確認したうえで診断を受けることが、最適な治療方針を決める第一歩になります。診断がついた後、保存療法(手術をしない治療)の段階であれば、整骨院での運動療法や手技療法を組み合わせることも選択肢の一つです。

坂道での股関節痛を放置するとどうなりますか?

痛みを我慢して負担のかかる動作を繰り返すと、軟骨のすり減りや関節周囲の筋力低下が進み、日常的な平地歩行でも痛みが出るようになる可能性があります。また、痛みをかばった歩き方が膝や腰への二次的な負担を生み、複数部位の症状を招くケースも少なくありません。早めにセルフケアや専門家への相談を行うことが、症状の進行を抑えるうえで重要です。

市販の湿布や痛み止めは股関節痛に効きますか?

市販の湿布(NSAIDs系の消炎鎮痛剤を含むもの)や内服の痛み止めは、炎症による痛みの軽減を一時的に助ける効果が期待できます。ただし、股関節は皮下組織が厚いため、湿布の有効成分が深部の関節に届きにくい場合もあります。また、痛みが和らいだことで無理な動作を続けてしまうと症状が悪化するリスクがあるため、あくまで一時的な補助として活用し、根本的な原因の改善とあわせて取り組むことが大切です。


坂道の下りで感じる股関節痛は、関節への力学的負担・筋力低下・関節の変性など、複数の要因が重なって生じることが多いものです。今回紹介したセルフケアを日々の習慣に取り入れることで、症状の軽減が期待できますが、セルフケアを続けても改善が見られない場合や、痛みの程度・範囲が気になる場合は、どうぞ田主丸整骨院整体院までお気軽にご相談ください。久留米・田主丸エリアをはじめ、朝倉市比良松方面からご来院の方も、お体の状態に合わせた対応をさせていただきます。


施術を受けた方の感想レビュー

股関節が痛かったので、来院。カウンセリングもきちんとしていただき痛みの原因の説明も丁寧でした。施術後は痛みも軽減で、楽になりました。

くろすけ様

当院より:股関節の痛みでご来院いただき、施術後に楽になられたとのこと、大変嬉しく思います。股関節の痛みは、骨盤のゆがみや周囲の筋肉の緊張が原因となっていることが多く、放置すると歩行にも影響が出てくる場合があります。当院では、痛みの根本的な原因をしっかりお調べした上で、お一人おひとりに合った施術を行っております。気になる症状がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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