2026/08/09 (更新日:2026/08/09)

旅行中の歩行で増す変形性股関節症|福岡県久留米市善導寺町からも来院|田主丸整骨院整体院

施術例・お客様の声

旅行や観光で長距離を歩いた翌日、股関節まわりに鋭い痛みやだるさを感じたことはないでしょうか。変形性股関節症は、日本整形外科学会によると国内で約1,000万人以上が罹患していると推計される疾患であり、長距離歩行によって症状が急激に強まることがよく知られています。「最近歩くと股関節が痛い」「歩き始めの一歩目がつらい」と感じている方は、この記事を参考にご自身の状態を確認してみてください。

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変形性股関節症とは|関節軟骨の摩耗が引き起こす痛みのしくみ

変形性股関節症とは、股関節内で大腿骨頭(太ももの骨の丸い先端部分)と骨盤のくぼみ(寛骨臼)をつなぐ関節軟骨が少しずつすり減り、骨・関節の変形が進む慢性疾患です。軟骨が失われると骨同士が直接ぶつかり合い、炎症・痛み・可動域制限(関節の動く範囲が狭まること)が生じます。

原因は大きく二つに分かれます。

一次性(原因が特定しにくいもの)

加齢による軟骨の水分量低下、肥満による関節への荷重増加、長年の過度な使用が積み重なって発症するケースです。日本では女性の発症率が男性の約4〜5倍とされており、閉経後のエストロゲン(女性ホルモン)の減少も軟骨保護機能の低下に関わると考えられています。

二次性(明らかな基礎疾患・形態異常があるもの)

発育性股関節形成不全(先天的に股関節のはまり具合が浅い状態)、大腿骨頭壊死、関節リウマチ、過去の骨折後遺症などが下地となって発症します。日本では二次性の中でも発育性股関節形成不全を背景とするものが特に多いとされています。

長距離歩行が症状を悪化させる理由は、繰り返しの荷重によって関節軟骨への圧力が累積し、炎症物質が関節包(関節を包む袋状の組織)内に増えるためです。1〜2時間以上の連続歩行の後に痛みが増した場合は、股関節への負担が閾値(いきち:反応が起きる境界点)を超えたサインと考えられます。


旅行中の歩行で増す変形性股関節症|福岡県久留米市善導寺町からも来院|田主丸整骨院整体院

時間帯・動作・部位で分かる|股関節痛の状態の見分け方

股関節の痛みの「いつ・どこで・どのように」を観察することで、現在の状態をある程度推測できます。下の表を目安にしてください。

症状の特徴 考えられる状態 なぜそうなるか
朝起き上がりの最初の数分だけ痛い・動かしにくい 変形性股関節症の初期〜中期(炎症による「朝のこわばり」) 就寝中に関節内の滑液(潤滑油の役割)の循環が低下し、起き上がりで急に荷重がかかるため
夕方〜夜に痛みが強くなり、横になると少し楽になる 軟骨損傷がある程度進んだ状態(疲労性悪化) 日中の荷重の蓄積で関節炎症が高まり、夕方にピークを迎えるため
歩き始めの1〜5歩だけ痛く、その後は比較的楽 変形性股関節症の典型的なパターン(初期〜中期) 動き始めで関節面が接触するまでの間、滑液が十分に行き渡っていないため
長距離歩行後にズキズキした痛みが数時間続く 軟骨への繰り返し荷重による炎症の急性増悪 長時間の圧力が関節内の炎症物質の産生を促進するため
安静にしていても鈍い痛みが続く 変形性股関節症の進行期、または他疾患(大腿骨頭壊死・関節リウマチ等)の可能性 安静時痛が出る場合は骨・関節の変形が相当進んでいるか、炎症が強い状態
片側だけに股関節痛があり、反対側には症状なし 二次性変形性股関節症の可能性(片側の骨格・軟骨の問題) 形成不全や骨折後遺症など一側性の問題が多い
両側同時に痛む 一次性変形性股関節症、または関節リウマチ等の全身疾患の可能性 全身の代謝・免疫的な要因が関与しやすい
股関節の内側〜鼠径部(そけいぶ:太ももの付け根の前面)にかけて痛む 股関節そのものの障害(変形性股関節症・滑膜炎等) 股関節の関節包が鼠径部に位置するため
お尻・太ももの外側から膝の外側にかけて痛む 大腿筋膜張筋・腸脛靭帯の緊張、または股関節疾患の関連痛 股関節を覆う筋群が大腿外側を走行しているため
時間帯・動作・部位で分かる|股関節痛の状態の見分け方の一覧表。朝起き上がりの最初の数分だけ痛い・動かしにくい、夕方〜夜に痛みが強くなり、横になると少し楽になる、歩き始めの1〜5歩だけ痛く、その後は比較的楽、長距離歩行後にズキズキした痛みが数時間続く、安静にしていても鈍い痛みが続く、片側だけに股関節痛があり、反対側には症状なし、両側同時に痛む、股関節の内側〜鼠径部(そけいぶ:太ももの付け根の前面)にかけて痛む、お尻・太ももの外側から膝の外側にかけて痛むの9パターンについて、考えられる状態となぜそうなるかをまとめた図。
時間帯・動作・部位で分かる|股関節痛の状態の見分け方

自分でできるセルフチェック|変形性股関節症の可能性を確認する2つの方法

次の2つのチェックは、あくまでも状態の目安を確認するためのものです。確定診断には画像検査(X線撮影)が必要ですので、結果に関わらず気になる方は医療機関への受診をお勧めします。

チェック1:パトリックテスト(FABER テスト)

整形外科の診察でも用いられる股関節の可動域・疼痛誘発テストです。

手順

  1. 仰向けに寝て、チェックしたい側の足首を反対側の膝の上に乗せます(数字の「4」の形になるイメージ)。
  2. 乗せた膝を床の方へゆっくりと押し下げます。
  3. 鼠径部または股関節まわりに痛みや抵抗感が出るかを確認します。

判定の目安

膝が床からこぶし2個分以上上がった状態で止まる、または鼠径部〜股関節に痛みが生じる場合は、股関節の柔軟性低下や関節内の問題がある可能性があります。

チェック2:一本足立ちテスト(片脚起立テスト)

手順

  1. 壁や椅子の近くに立ち(転倒予防のため)、片脚で10秒間立ちます。
  2. 股関節まわりの痛み・ぐらつき・お尻が横に大きくずれていないかを確認します。

判定の目安

10秒以内に患側のお尻(殿部)が大きく外側へ傾く(トレンデレンブルグ徴候と呼ばれる現象)、または鼠径部〜お尻に痛みが出る場合は、中殿筋(お尻の横の筋肉)の弱化や股関節の機能低下が疑われます。


股関節痛を和らげるセルフケア|3つのアプローチ

以下のケアは症状の軽減を目指すものであり、必ず改善することを保証するものではありません。痛みが強い時期(急性増悪期)は無理に行わず、動かしても鈍痛程度にとどまる範囲で実践してください。

アプローチ1:腸腰筋ストレッチで股関節前面のつっぱりを緩める

腸腰筋(ちょうようきん)とは腰骨から大腿骨内側にかけてつながる筋群で、硬くなると股関節の可動域を狭め、関節への前方ストレスを高めます。

やり方

  1. 片膝立ちの姿勢をとります(ランジ姿勢:前脚の膝は90度に曲げ、後ろ脚の膝を床につける)。
  2. 上半身をまっすぐ保ったまま、重心をゆっくり前に移動させます。
  3. 後ろ脚の付け根前面(鼠径部)が伸びているのを感じたら、そのまま30秒キープします。
  4. ゆっくり元に戻し、左右を交互に行います。
  5. 1日2回(朝と入浴後)を目安に実施してください。

アプローチ2:中殿筋トレーニングで股関節の安定性を高める

中殿筋(ちゅうでんきん:お尻の横にある筋肉)が弱化すると歩行時に骨盤が傾き、股関節への偏った荷重が増大します。

やり方(クラムシェル)

  1. 横向きに寝て、股関節と膝を約45度に曲げます。かかとは重ねたまま固定してください。
  2. 足首を重ねたまま、上側の膝だけを貝殻が開くようにゆっくり持ち上げます(骨盤が後ろに倒れないよう注意)。
  3. 最大まで開いたら1秒止め、ゆっくり元に戻します。
  4. これを1セット15回×2セット、痛みのない側・患側の両方行います。
  5. 週4〜5日を目安に継続してください。

アプローチ3:水中ウォーキングによる低負荷の股関節運動

陸上歩行では体重の約3〜5倍の荷重が股関節にかかりますが、胸まで水につかった状態では荷重が約10分の1程度まで軽減されます(日本整形外科学会のガイドラインでも変形性股関節症への水中運動が推奨されています)。

やり方

  1. プールで胸まで水に入り、プールサイドに軽く手を添えながら歩きます。
  2. 歩幅は普段より少し広めに取り、かかとから着地することを意識します。
  3. 1回15〜20分・週3回程度を目安に実施してください。股関節に痛みが出ない速度・歩幅の範囲で行うことが大切です。

変形性股関節症で絶対にやってはいけないこと

痛みを無視したままの長距離ウォーキングを続ける

歩行は股関節への良い刺激になりますが、すでに炎症が起きている状態で1時間以上の連続歩行を毎日繰り返すと、関節内の炎症物質の産生が修復スピードを上回り、軟骨の摩耗が加速します。「歩くと痛いが我慢すれば大丈夫」という状態が1週間以上続く場合は、一度歩行量を減らす判断が必要です。

体幹を使わない「ドシドシ歩き」の継続

かかとで強く着地し、体幹・お尻の筋肉をほとんど使わない歩き方は、股関節への縦方向の衝撃を増大させます。特に階段の下りでは通常の歩行に比べ約4〜6倍の荷重が関節にかかるとされており、膝を伸ばしたままドスンと降りる動作は関節軟骨への大きなダメージになります。

股関節を強制的に外旋・内旋させるストレッチ

「開脚すると柔らかくなる」という考えで、痛みをこらえながら股関節を無理に外側・内側へひねるストレッチを行う方がいますが、すでに軟骨が損傷している関節に強い捻転力(ねじれる力)を加えると、滑膜炎(関節の内側の組織の炎症)を急激に悪化させる危険があります。ストレッチは「痛みが5〜6割以下に感じる範囲」で行うことが原則です。


受診の目安|このサインが出たら整形外科へ

以下の状態に当てはまる場合は、セルフケアよりも先に整形外科を受診してください。

  • 安静にしていても股関節・お尻に強い痛みが続き、夜間に目が覚めるほどである
  • 発熱(37.5度以上)が股関節の痛みと同時に現れている(化膿性関節炎・関節リウマチの急性増悪の可能性)
  • 突然の強い痛みで体重をかけることができなくなった(大腿骨頭壊死・骨折の可能性)
  • 股関節の痛みと同時に下肢の感覚が鈍い・脱力感がある(神経性の疾患を除外する必要がある)
  • 痛み始めてから2週間以上、安静・市販薬での対処でも改善が見られない
  • 股関節の変形が目に見えて進んでいる・脚の長さに左右差が出てきた

これらのサインはセルフケアの範囲を超えている状態のサインです。整形外科でのX線撮影・必要に応じてMRI検査などを受け、正確な状態を把握することが先決です。


よくある質問

変形性股関節症は何科を受診すればよいですか?

まずは整形外科を受診してください。X線撮影による関節の状態確認・変形の進行度の評価が必要であり、整形外科でのみ確定診断が可能です。診断結果をもとに、リハビリ・手術・保存療法(手術以外の治療)のいずれが適しているかを判断してもらった上で、日常的なケアや運動療法を整骨院・整体院と組み合わせることも選択肢の一つです。

市販の湿布や鎮痛薬は変形性股関節症に効きますか?

湿布(消炎鎮痛外用薬)や市販の鎮痛薬(NSAIDs系)は、一時的な炎症・痛みの軽減に役立つ場合があります。ただし、軟骨の損傷そのものを回復させる効果はなく、痛みが取れたからといって長距離歩行を続けると症状が悪化するリスクがあります。市販薬の使用は1〜2週間を目安とし、改善しない場合は医療機関を受診することをお勧めします。

変形性股関節症の痛みは温めるのと冷やすのはどちらがよいですか?

慢性期(ズキズキした急性の痛みではなく、だるさや鈍痛が続いている状態)は温めることで血流が改善し、筋肉のこわばりや痛みの軽減が期待できます。一方、旅行後や長距離歩行直後のように関節が熱を持ち、触ると温かく感じる急性増悪期は、まず15〜20分程度の冷却(アイシング)が炎症の鎮静に役立ちます。状態に応じて使い分けることが大切です。


セルフケアを続けても股関節の痛みが改善しない場合や、ご自身の状態についてさらに詳しく知りたい場合は、ぜひ田主丸整骨院整体院にお気軽にご相談ください。久留米市善導寺町はじめ、久留米エリアからも多くの方がご来院されています。


施術を受けた方の感想レビュー

股関節が痛かったので、来院。カウンセリングもきちんとしていただき痛みの原因の説明も丁寧でした。施術後は痛みも軽減で、楽になりました。

くろすけ様

当院より:股関節の痛みでご来院いただき、施術後に楽になられたとのこと、大変嬉しく思います。変形性股関節症をはじめとする股関節の不調は、骨盤や姿勢のバランスとも深く関わっているため、当院では痛みの原因をしっかりとお調べした上で、お一人おひとりに合った施術をご提案しております。股関節の痛みは「年だから仕方ない」と諦めてしまう方も多いのですが、早めにケアを始めることで日常生活がぐっと楽になるケースも多くございます。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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