2026/09/07 (更新日:2026/09/09)
シンスプリントとは?原因・症状・治し方をわかりやすく解説|田主丸整骨院
シンスプリントとは?原因・症状・治し方をわかりやすく解説
シンスプリントとは、すねの骨(脛骨)の内側に沿って痛みが出るスポーツ障害で、正式には「過労性脛部痛」や「脛骨過労性骨膜炎」とも呼ばれます。ランニング・バスケットボール・バレーボール・サッカー・陸上競技など、走る・跳ぶ動作を繰り返す競技をしている中学生・高校生や、ランニングを始めたばかりの方に多く見られます。走り始めや練習の初期に痛みが出やすく、休むと軽快することが多いため、我慢して練習を続けてしまう方も少なくありません。
この記事では、シンスプリントの原因や症状の見分け方、自分でできるセルフチェック・セルフケアの方法、練習を続けていいかどうかの判断目安、やってはいけないこと、受診の目安までをまとめて解説します。
シンスプリントの原因
シンスプリントは、すねの骨に付着する筋肉(後脛骨筋・ヒラメ筋・長趾屈筋など)が、走る・跳ぶ動作の繰り返しで骨膜を引っ張り続けることで炎症を起こすと考えられています。主な原因は以下の通りです。
- 運動量の急激な増加: 部活動の合宿や新学期で急に走行距離が増えた、休み明けにいきなり強度の高い練習を再開した
- 扁平足・回内足(足のアーチが崩れている状態): 着地の衝撃がすねの内側に集中しやすくなる
- 硬いグラウンドやアスファルトでの練習: 地面からの衝撃を吸収しにくい
- シューズの摩耗・合っていないシューズ: クッション性が落ちたシューズを履き続けている
- ふくらはぎや足首まわりの柔軟性不足: 筋肉が硬いと骨膜への負担が増える
成長期の中学生・高校生は、骨の成長速度に筋肉や腱の柔軟性の発達が追いつかず、同じ練習量でも大人より負担がかかりやすい時期です。特に新入部員シーズン(4〜5月)や、大会前の走り込みが増える時期に発症が増える傾向があります。運動を始めたばかりの方だけでなく、経験者でも急にメニューを変えたタイミングで発症することがあるため、「自分は大丈夫」と思わず、練習量の変化には注意が必要です。
症状の出方による見分け方
シンスプリントの痛みは、進行度によって出方が変わります。似た症状である疲労骨折との違いも含めて、以下の表で整理します。
| 進行度 | 痛みの特徴 | 運動復帰までの目安 |
|---|---|---|
| 初期 | 運動開始時にすねの内側が痛むが、走っているうちに温まって軽快する | 1〜2週間程度 |
| 中期 | 運動中ずっと痛みが続く。運動後も痛みが残る | 3〜4週間程度 |
| 進行期 | 安静にしていても痛む。歩行時にも痛みを感じる | 2〜3ヶ月程度 |

※ 上記はあくまで目安です。練習量の調整やケアの開始が早いほど短期間での復帰が期待できますが、痛みを我慢して運動を続けた期間が長いほど、回復にも同じだけ時間がかかる傾向があります。
シンスプリントと疲労骨折の見分け方も重要です。
| 症状 | 痛みの特徴 |
|---|---|
| シンスプリントの痛み | すねの内側の広い範囲(指3〜4本分程度)に鈍い痛みが出る |
| 疲労骨折が疑われる痛み | すねの一点に限局した鋭い痛みがあり、押すとその一点だけ強く痛む |

「広い範囲がじわっと痛むか、一点だけ鋭く痛むか」が、シンスプリントと疲労骨折を見分ける一つの目安になります。判断に迷う場合は自己判断せず、整形外科でのレントゲン検査を検討してください。日本臨床スポーツ医学会でも、オーバーユース(使いすぎ)による下腿の障害としてシンスプリントと疲労骨折の鑑別の重要性が指摘されています。
セルフチェックの方法
以下のチェックで痛みの状態を確認してみましょう。ただし、これは受診の目安を判断する参考であり、確定診断ではありません。
- 指で押して確認する: すねの骨の内側の縁を、足首から膝に向かって指で押していきます。広い範囲(4〜5cm以上)で圧痛があればシンスプリントの可能性があります。
- つま先立ちチェック: つま先立ちを繰り返した際に、すねの内側に痛みが再現されるか確認します。
- 片足ジャンプチェック: 痛みのある方の脚で軽くその場ジャンプをし、着地時に痛みが強くなるかを確認します。強い痛みが出る場合は、疲労骨折の可能性も考えて運動を中止してください。
より詳しいセルフチェックの方法や、疲労骨折・肉離れとの見分け方については、シンスプリントのセルフチェック方法|疲労骨折・肉離れとの見分け方で詳しく解説しています。
練習を続けていい?運動再開の目安
保護者の方や本人が一番迷うのが「痛みがあっても練習を続けていいのか」という点です。目安として、以下のように段階を分けて考えることができます。
| 痛みの程度 | 練習の目安 |
|---|---|
| 運動後に軽い違和感がある程度 | 練習量・強度を落として様子を見てもよい。アイシングとストレッチを併用する |
| 運動中ずっと痛みがあり、運動後も痛みが残る | 一度練習を休み、痛みが引くまでジョギングなど負荷の高い動作は控える |
| 安静にしていても痛む、歩行時にも痛む | 運動を中止し、早めに受診する |

痛みを我慢して練習を続けると回復が長引くだけでなく、疲労骨折に進行するリスクもあります。特に大会や試合が近いと無理をしがちですが、早めに練習量を調整するほうが、結果的に競技復帰までの期間を短くできることが多いです。
セルフケアの方法
痛みが出てすぐの急性期は、スポーツ現場でも使われる基本の応急処置「RICE処置」を意識しましょう。
- Rest(安静): 痛みのある動作を中止し、患部を休ませる
- Icing(冷却): 保冷剤や氷ですねの内側を15〜20分冷やす。1日2〜3回を目安に
- Compression(圧迫): テーピングやサポーターで軽く圧迫し、腫れの広がりを抑える
- Elevation(挙上): 座っているときや就寝時に、患部を心臓より高い位置に上げておく
急性期を過ぎたら、以下のセルフケアを併用します。
- アキレス腱・ふくらはぎのストレッチ: 壁に手をついて片脚を後ろに引き、かかとを床につけたまま20〜30秒キープを3セット。ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)を伸ばします。
- 前脛骨筋のストレッチ: 正座の姿勢から足の甲を伸ばすように座り、すねの前面が伸びるのを感じながら20〜30秒キープを3セット。
- カーフレイズ(足首の強化): 段差につま先立ちで乗り、かかとをゆっくり上下させる運動を15回×2〜3セット。ふくらはぎと足首まわりの筋力を高め、着地時の衝撃を吸収しやすくします。
テーピングの巻き方(簡易版): すねの内側の痛む部分を中心に、伸縮性のあるテープを軽いテンションで下から上へらせん状に巻いていきます。強く巻きすぎると血流を妨げるため、指が1本入る程度のきつさを目安にしてください。運動前後の張り方のコツは競技や部位によって異なるため、詳しいやり方は施術時に個別にご案内しています。より詳しい巻き方や実演動画は、シンスプリントのテーピング・サポーターの巻き方で紹介しています。
シューズ・インソールの見直し: クッション性が落ちたシューズを履き続けると、着地の衝撃がすねに伝わりやすくなります。走行距離の目安として使用開始から500〜800km程度でクッション性が低下するといわれており、定期的な買い替えが予防につながります。扁平足・回内足がある場合は、アーチをサポートするインソールの使用も選択肢になります。
湿布の活用: 市販の湿布で痛みを一時的に和らげることもできます。貼る位置や温湿布・冷湿布の使い分けは、シンスプリントの湿布の貼る位置|効果的な湿布の使い方や注意点で詳しく解説しています。
練習量の調整: 痛みが強い日は距離やスピードを落とす、休養日を1日はさむなど、段階的に運動量を戻していくことが再発予防につながります。
やってはいけないこと
- 痛みを我慢して練習・試合を継続する: 痛みを我慢して走り続けると、軽度の段階から疲労骨折へ進行するリスクが高まります
- アイシングだけで済ませ、原因を放置する: 冷やして一時的に痛みが引いても、シューズやフォーム、練習量といった根本原因を見直さなければ再発を繰り返します
- 自己判断で「ただの筋肉痛」と決めつける: すねの一点に鋭い痛みがある場合、疲労骨折が隠れている可能性があります。自己判断せず専門家に相談しましょう
田主丸整骨院でのシンスプリントへの対応
田主丸整骨院では、柔道整復師が触診と動作確認によって痛みの状態・炎症の程度を評価したうえで、電気治療や手技によるケア、テーピングでのサポートを行っています。あわせて、練習量の調整の仕方やストレッチの方法など、日常生活・部活動の中で気をつけるポイントについてもご説明しています。
症状が軽度であれば、週1〜2回程度の通院と自宅でのセルフケアの併用で、数週間程度で運動への復帰を目指せるケースが多くみられます。痛みを我慢して運動を続けていた期間が長い場合は、その分回復にも時間がかかる傾向があるため、違和感を覚えた早い段階でのご相談をおすすめします。試合や大会の日程を伺ったうえで、その前後のコンディション調整についてもあわせてご相談いただけます。中学生・高校生の部活動でのケガのご相談も承っておりますので、お子さまの症状でお悩みの保護者の方もお気軽にご相談ください。
お子さまの成長期特有の視点や、保護者としてできることについては、子供・成長期のシンスプリント|成長痛との違いと保護者ができることでも詳しく解説しています。
受診の目安
以下のような場合は、整形外科の受診も検討してください。
- すねの一点に鋭い痛みがあり、押すとその一点だけ強く痛む(疲労骨折の可能性)
- 安静にしていても痛みが続く、または悪化している
- 患部の腫れや熱感が強い
- 体重をかけて歩くのがつらい
整形外科と整骨院のどちらに相談すればよいか迷う場合は、シンスプリントは何科?整形外科と整骨院どっちに行くべきかで詳しく解説しています。
よくある質問
シンスプリントは何科を受診すればいいですか?
まずは整形外科でレントゲン検査を受け、疲労骨折など骨に異常がないかを確認するのが基本です。骨に異常がなく、筋肉や骨膜の炎症によるものであれば、整骨院でのケアやセルフケアで改善を目指すことができます。
シンスプリントはどのくらいで治りますか?
初期段階であれば1〜2週間、中期で3〜4週間、痛みを我慢して進行させてしまった場合は2〜3ヶ月程度かかることもあります。痛みの程度や生活・部活動の状況によって個人差があるため、早めのケアが回復への近道です。
放置するとどうなりますか?
痛みを我慢して運動を続けると、炎症が慢性化したり、疲労骨折に進行したりするリスクがあります。違和感を覚えた段階で運動量を調整し、セルフケアを取り入れることが大切です。
セルフケアを続けても改善しない場合や、痛みが強く不安な場合は、田主丸整骨院にご相談ください。
施術を受けた方の感想レビュー
陸上部の息子とサッカーをしている息子が足を痛めて通っています。整骨院に初めて行った時、上の子は体が軽くなった、と言っていました。先生が毎回丁寧に説明してくださるので、私も分かりやすく安心です。試合や大会の日を伝えておくと、試合の前後は特に気にかけて見てくださるので、とても助かっています。
YO〜KO様
当院より:ご感想ありがとうございます。陸上やサッカーなど走る動作の多い競技では、シンスプリントのようなすねの使いすぎによる痛みが起こりやすい時期があります。試合や大会の日程を教えていただければ、練習量の調整やコンディショニングも含めてサポートいたしますので、お子さまの様子で気になることがあればお気軽にお声がけください。
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