2026/09/30 (更新日:2026/09/30)
買い物袋を持つ際の変形性股関節症|福岡県うきは市うきは町からも来院|田主丸整骨院整体院
買い物袋を持つ際に股関節が痛むと感じている方の中には、変形性股関節症が関係しているケースがあります。荷物の重さや持ち方によって股関節への負担が増し、軟骨のすり減りや関節の変形が進むことで、歩行時や立ち座りの際に痛みが生じやすくなります。この記事では、買い物袋を持つ動作と変形性股関節症の関係を中心に、原因・見分け方・セルフケアまでわかりやすく解説します。
買い物袋と変形性股関節症の関係|荷物が股関節への負担を増やす仕組み
荷物を持つ動作は、股関節への負担を想像以上に大きく引き上げます。変形性股関節症とは、股関節の軟骨(骨と骨の間にあるクッションの役割を持つ組織)がすり減り、骨どうしが接触して痛みや動きの制限が生じる疾患です。日本整形外科学会によれば、変形性股関節症は中高年女性に多くみられ、国内の推定患者数は約1,000万人とも言われています。
片手に買い物袋を持つと、体はバランスを保つために持っていない側の股関節周囲の筋肉(中殿筋など)を強く収縮させます。このとき、股関節にかかる力は体重の約3〜4倍に相当すると報告されており、すでに軟骨が薄くなっている場合はさらに圧迫が集中しやすくなります。また、荷物を持つ側に体が傾く「体幹の側方傾斜」が起きると、骨盤のゆがみが慢性化し、関節の変形を助長する可能性があります。

時間帯・動作・部位から読み解く|症状の出方による見分け方
変形性股関節症の痛みには、特徴的なパターンがあります。以下の表を参考に、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
| 症状のパターン | 考えられる状態・理由 |
|---|---|
| 朝起きたときに股関節が30分以上こわばる | 関節内の炎症が進んでいる可能性。夜間に関節液(関節を潤す液体)の循環が低下し、炎症性の物質が関節内に蓄積しやすいため朝に強くなる |
| 夕方・長時間歩いた後に痛みが増す | 軟骨のクッション機能の低下が疑われる。体重負荷が長時間続くと軟骨への圧迫が蓄積し、夕方に症状が強くなりやすい |
| 夜間、安静にしていても股関節が痛む | 炎症が強い時期や進行期に多い。骨内圧(骨の中の圧力)が上昇することで安静時にも痛みが生じる場合がある |
| 歩き始めの数歩だけ痛く、歩き続けると楽になる | 比較的初期の変形性股関節症に多い。動き始めに関節面の摩擦が増すが、関節液が温まると一時的に症状が和らぐ |
| 片側だけに痛みやしびれがある | 一側性の変形性股関節症、または骨盤のゆがみによる筋緊張が考えられる |
| 両側の股関節が同程度に痛む | 両側性の変形性股関節症のほか、リウマチなど全身性疾患の可能性もある |
| 鼠径部(足の付け根の前側)に限定した痛み | 変形性股関節症の典型的な部位。関節包(関節を包む袋)への刺激が前方に出やすい |
| 大腿部の外側から膝にかけて広がる痛み | 進行に伴い、関節周囲の筋肉や靭帯への影響が広がっている可能性がある |

買い物袋を持って歩くと、上記の「夕方に増す痛み」や「歩き始めの痛み」が悪化するケースが特に多くみられます。荷物の重さが体重に加算されるため、軟骨への圧迫がさらに増すからです。
自分で試せるセルフチェック
変形性股関節症の疑いを確認するために、以下の2つの方法を試してみてください。いずれも診断を確定するものではなく、あくまで受診の参考となる確認方法です。
パトリックテスト(FABERテスト)
FABERとは「Flexion(屈曲)・Abduction(外転)・External Rotation(外旋)」の頭文字を取った検査名で、股関節の可動域と痛みを確認します。
手順
- 仰向けに寝て、両膝を伸ばします。
- 片側の足首を、反対側の膝の上に乗せます(数字の「4」の形をイメージ)。
- 浮いている膝をゆっくり床方向へ押し下げ、限界まで下げた位置で5〜10秒キープします。
- 左右それぞれで行います。
判定の目安
膝が床から20cm以上の高さで止まる、または鼠径部(足の付け根の前側)・股関節外側に痛みや詰まり感が出る場合は、変形性股関節症を含む股関節の問題がある可能性があります。左右差がある場合は特に注意が必要です。
片脚立ちテスト(トレンデレンブルグ兆候の確認)
壁から少し離れた位置に立ち、片脚を地面から5cm程度浮かせます。そのまま10秒間キープし、体の動きを確認します。
判定の目安
浮かせた脚と反対側の骨盤が下がる(腰が横に傾く)、または浮かせている脚の股関節に痛みが出る場合は、股関節周囲の筋力低下や変形性股関節症の疑いがあります。10秒間保持できないほどふらつきがある場合も要注意です。
日常生活で取り組めるセルフケア方法
セルフケアによってすべての症状が解消するわけではありませんが、股関節への負担を軽減し、症状の緩和が期待できる取り組みを3つ紹介します。
中殿筋(ちゅうでんきん)を鍛えるサイドライイング・アブダクション
中殿筋は骨盤を安定させる筋肉で、ここが弱いと荷物を持ったときに骨盤が大きく傾き、股関節への負担が増します。
やり方
- 横向きに寝て、下側の腕を頭の下に置きます。
- 上側の脚を、かかとを天井に向けながらゆっくり45度程度持ち上げます。
- 2秒かけて上げ、2秒かけて下ろすペースで15回繰り返します。
- 反対側も同様に行います。
- 1日2セットを目安に行いましょう。
股関節を大きく動かさず、脚の重さに抵抗するだけで中殿筋に効果的な負荷をかけられます。
腸腰筋(ちょうようきん)のストレッチ
腸腰筋は股関節の前面を走る筋肉で、ここが硬くなると股関節の前方への圧迫が増し、痛みが強くなります。
やり方
- 床に片膝をついて、前に踏み出した脚と後ろに引いた脚で「ランジ」の姿勢をとります。
- 後ろ脚の股関節の前(鼠径部のすぐ下)が伸びる感覚を確認しながら、上半身をゆっくり起こします。
- 痛みが出ない範囲で20〜30秒キープし、左右を入れ替えます。
- 1日3回を目安に行ってください。
反り腰になると腰への負担が増えるため、お腹を軽く引き締めた状態でストレッチを行うことが大切です。
荷物の持ち方を変える習慣づくり
買い物袋は片手にまとめず、左右に均等に分けて持つことで、骨盤の傾きを最小限に抑えられます。スーパーのレジ袋をリュックサックやキャリーカートに替えるだけでも、股関節への負担は大きく軽減が期待できます。また、エコバッグを両肩にかける場合も、一方の肩だけにかけず、ショルダーを斜めがけにするか両手で持つように意識しましょう。
やってはいけないこと|股関節への負担を増やす行動
重い荷物を片手だけで持ち続けること
前述の通り、片手に荷物を集中させると反対側の股関節に体重の3〜4倍の力が集中します。すでに軟骨が薄くなっている状態でこれを繰り返すと、関節面の摩耗がさらに進む可能性があります。どうしても片手に荷物が集中する場合は、痛みのある側ではなく健側(症状が軽い側)に持つことを検討してください。
痛みをこらえて無理に歩き続けること
「歩かないと筋力が落ちる」と考えて痛みをこらえて長距離を歩くことは、関節内の炎症を悪化させる恐れがあります。炎症が強い時期は関節内に炎症性の物質(サイトカインなど)が増加しており、過剰な負荷をかけると症状が長引くことがあります。痛みがある日は歩行距離を20〜30%程度に抑え、座って行える運動(足踏み・足首の回し運動など)に切り替えましょう。
和式トイレや深いしゃがみ込みを日常的に行うこと
深くしゃがむ動作は股関節の屈曲角度が90度を大きく超えるため、関節面への圧迫と摩擦が急増します。変形性股関節症の初期から中期にかけては、この動作が痛みの引き金になるだけでなく、関節の変形を加速させる可能性があります。和式トイレを洋式に変える、床での作業を椅子での作業に切り替えるなど、生活環境の見直しが重要です。
受診の目安|こんな症状があれば早めに専門機関へ
セルフケアで症状が軽減しない場合や、以下に該当する場合は、整形外科への受診を優先してください。
- 安静にしていても股関節の痛みが2週間以上続いている
- 夜間に眠れないほど強い痛みがある
- 発熱(37.5度以上)を伴う股関節の腫れや痛み(化膿性関節炎や関節リウマチの可能性)
- 突然の激しい痛みで体重をかけられない(大腿骨頭壊死・骨折の可能性)
- 下肢の脱力・しびれが急速に強くなっている
- 排尿・排便のコントロールが突然しにくくなった
特に発熱を伴う場合や突然の激痛は、変形性股関節症以外の緊急性が高い疾患が疑われます。速やかに整形外科または救急外来を受診してください。
よくある質問
変形性股関節症は何科に行けばよいですか?
まず整形外科を受診することをおすすめします。X線(レントゲン)検査で関節の状態や軟骨のすり減り具合を確認でき、変形の程度に応じた治療方針を立ててもらうことができます。整骨院・整体院では、筋肉のバランス調整や日常動作の指導など、整形外科と並行したケアが可能です。
変形性股関節症の痛みは温めるのと冷やすのはどちらがよいですか?
症状の状態によって異なります。股関節に腫れや熱感がある炎症期は冷やすことで症状の緩和が期待できます。一方、慢性的なこわばりや筋肉の緊張が強い安定期は、温めることで血流が改善し、動きやすくなる場合があります。判断が難しい場合は、受診時に担当医や施術者に確認するのが安全です。
変形性股関節症を放置するとどうなりますか?
軟骨はいったんすり減ると自然には再生しにくいため、放置すると関節の変形が進行する可能性があります。進行が進むと、歩行時だけでなく安静時にも痛みが出るようになり、日常生活の活動範囲が大幅に制限されることがあります。日本整形外科学会の情報によれば、重度の場合には人工股関節置換術が必要になるケースもあるため、早期からの対応が重要です。
買い物袋を持つ動作一つとっても、股関節への負担は積み重なります。荷物の持ち方を見直すことや、股関節周囲の筋力を整えることで、変形性股関節症による痛みの軽減を目指すことが可能です。セルフケアを続けても改善が感じられない場合や、症状に不安を感じる場合は、ぜひ田主丸整骨院整体院にお気軽にご相談ください。久留米・うきは市周辺にお住まいの方も、お気軽にお越しください。
施術を受けた方の感想レビュー
腰と股関節の治療をしてもらってます。治療後は、とっても体が楽になり痛みも減ります。痛みのある方は、おすすめですよ。相談にも協力的で安心です。自分のペースでやっていけるのもポイントでおすすめですよ。コロナ対策もバッチリなので安心して治療をうけれます。やさしくておもしろい先生、スタッフですよ。痛い方は相談だけでもしてみてはいかがですか?おすすめなので是非どうぞ。
平田様
当院より:腰と股関節の痛みでご来院いただき、施術後に楽になっていただけているとのこと、大変嬉しく思います。変形性股関節症などの股関節まわりのお悩みは、放置すると日常生活にも大きく影響しますが、早めにケアを始めることで症状の改善や進行の緩和が期待できます。当院では痛みの原因をしっかりお伝えしながら、お一人おひとりのペースに合わせた施術を心がけております。気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。
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