2026/08/07 (更新日:2026/08/07)
和式トイレ使用後の股関節痛|福岡県久留米市田主丸町からも来院|田主丸整骨院整体院
和式トイレを使った後に股関節が痛む、しゃがむたびに股関節に詰まり感がある——そのような悩みは、整骨院・整体院にいらっしゃる方からよく聞かれます。「毎回このくらいで治まるから大丈夫」と放置している方もいますが、繰り返すうちに日常動作そのものがつらくなるケースも少なくありません。この記事では、和式トイレ使用後に起こる股関節痛の原因から、セルフチェックの方法、日常生活でできるセルフケアまでをまとめてご説明します。
和式トイレと股関節痛の関係——なぜしゃがむと痛みが出るのか
和式トイレの使用後に股関節痛が起きる主な理由は、深いしゃがみ姿勢によって股関節が可動域の限界近くまで追い込まれることにあります。健康な股関節であっても深屈曲(股関節を90度以上曲げた状態)は関節内圧を高めますが、関節包(関節を包む袋状の組織)や軟骨、周囲の筋肉に柔軟性が不足していると、それだけで痛みや詰まり感が発生します。
具体的には次の構造的な問題が絡み合うことが多いです。
1. 腸腰筋(ちょうようきん)の短縮
腸腰筋は腰椎から大腿骨に走るインナーマッスルで、股関節を前方に曲げる(屈曲する)主力筋です。デスクワークや長時間の車の運転などで座り続けると腸腰筋が短縮し、深いしゃがみ姿勢で引っ張られて痛みを生じやすくなります。
2. 股関節外旋筋群(梨状筋など)のこわばり
しゃがむ動作では股関節を内旋(つま先を内向きにする方向)させる力がかかります。外旋筋群(梨状筋・上双子筋・閉鎖筋など)が硬くなっていると、内旋の動きを制限し「詰まった感じ」として感じられます。
3. 股関節唇(こかんせつしん)への負荷
股関節唇とは、骨盤側の関節窩(かんせつか)の縁にある軟骨質のリム状組織です。深屈曲で大腿骨頭が関節唇に繰り返し当たると微細損傷が積み重なり、しゃがんだ後にズキっとした痛みが残るようになります。
4. 変形性股関節症の初期変化
日本整形外科学会によると、変形性股関節症は女性に多く、寛骨臼形成不全(骨盤側の受け皿が浅い状態)を背景に発症するケースが全体の約80%を占めます。軟骨がすり減り始めた初期段階では、しゃがみ動作のような大きな動きのときにだけ痛みが出ることが多いです。

痛みの出方で原因を見分ける——時間帯・動作・部位から考える
痛みの出方を細かく観察すると、どの組織に問題があるかをある程度絞り込めます。
| 特徴 | 考えられる状態 | なぜそうなるか |
|---|---|---|
| 朝一番の動き始めに強く、10〜15分で和らぐ | 変形性股関節症の初期・関節液の粘性変化 | 就寝中に関節液の循環が落ち、動き始めに軟骨が摩擦を受けやすくなるため |
| 夕方・長時間立ち仕事の後に重だるく痛む | 腸腰筋・股関節外旋筋群の疲労 | 筋肉が繰り返し使われて疲労物質が蓄積し、夕方に柔軟性が低下するため |
| しゃがみ動作の最後の角度で「コキッ」と音が鳴り痛む | 股関節唇損傷・関節内遊離体の可能性 | 深屈曲の終端で大腿骨頭が唇や遊離した軟骨片に干渉するため |
| 安静時にも鈍く痛み、夜間に強くなる | 炎症が強い状態・骨壊死・関節炎など | 安静時痛・夜間痛は関節内の炎症圧が高まっているサインで、注意が必要 |
| 片側だけ痛む | 構造的な左右差(寛骨臼形成不全・O脚など)・使い方の偏り | 荷重が一方に集中しやすい骨格では片側だけが先に損耗する |
| 両側が同時に痛む | 関節リウマチ・全身的な炎症疾患の可能性もある | リウマチは左右対称に現れやすいため、両側の場合は内科的疾患も視野に入れる |

「鼠径部(そけいぶ、足の付け根の前面)に痛みが集中する場合」は関節内の問題が多く、「お尻の奥や大転子(股関節の外側にある骨の出っ張り)が痛む場合」は筋・腱の問題が絡んでいることが多いです。
セルフチェック——股関節の硬さと機能低下を確認する方法
チェック1: 4の字テスト(パトリックテスト)
- 床またはベッドに仰向けに寝ます。
- 痛みのある側の膝を曲げ、くるぶしを反対側の太ももの上(膝の少し上)に乗せ、足を「4の字」に組みます。
- 膝を外側に向けてゆっくり床の方へ押し下げます(無理に強く押さない)。
- もう一方の骨盤が浮き上がらないように床に固定したまま、曲げた膝の高さを左右で比べます。
判定の目安: 左右差が5cm以上ある、または股関節の前面や奥に詰まるような痛みや抵抗感が出た場合は、股関節の柔軟性低下・関節内の問題が関与している可能性があります。ただし、このテストは仙腸関節(骨盤の後ろ側の関節)の問題でも陽性になることがあるため、単独での確定診断には使えません。
チェック2: しゃがみ動作チェック
- 足を肩幅に開き、つま先をやや外側(30〜45度)に向けます。
- 両腕を前に伸ばしたまま、かかとを床につけたままゆっくりしゃがみます。
- 膝が90度以上曲がった時点で以下を確認します。
判定の目安: かかとが浮く、しゃがみきれない(太ももが床と平行になる前に止まる)、股関節前面または奥に詰まり感・痛みが出る——これらのうち1つでも当てはまれば、股関節の可動域制限がある可能性があります。特に和式トイレ使用後に痛みが再現する場合は、この動作との関連性が高いと考えられます。
セルフケア——股関節の詰まり感と痛みを軽減するためのアプローチ
1. 股関節外旋筋群のリリースストレッチ(ハーフニールストレッチ)
しゃがみ動作で詰まりやすい外旋筋群をほぐすことで、深屈曲時の抵抗感の軽減が期待できます。
- 痛む側の膝を床につき、反対側の足を前に出して片膝立ちになります(ランジの姿勢)。
- 前脚の膝を少し内側に向けながら、上体をゆっくり前に倒します。
- 後ろ脚の股関節前面と鼠径部に伸びを感じたらその位置で止め、30〜40秒キープします。
- 1日2〜3回を目安に行います。
ポイント: 腰を反らさず、骨盤を真っすぐ前に向けた状態を保つことが大切です。腰に強い痛みが出る場合は中止してください。
2. 股関節の「円運動」による関節モビライゼーション
関節液の循環を促し、股関節内の摩擦を減らすことを目的としたセルフモビリゼーション(関節の自動運動)です。
- 仰向けに寝て、痛む側の膝を両手で抱えます。
- 膝を胸に引き寄せながら、股関節を軸に直径20〜30cmの円を描くようにゆっくり回します(時計回り・反時計回りをそれぞれ10回ずつ)。
- 円を描くときに詰まる方向があれば、その手前でいったん止めて5秒ほど保持してから続けます。
- 起床後と就寝前の1日2セットが目安です。
ポイント: 円の大きさは痛みが出ない範囲でスタートし、慣れたら少しずつ広げます。強い痛みが出る場合は行わないでください。
3. 中殿筋(ちゅうでんきん)の強化——クラムシェル
中殿筋(お尻の側面にある筋肉)を強化することで、荷重がかかったときの股関節の安定性を高め、しゃがみ動作時の過度な内倒れ(膝が内側に入る動き)を防ぎ、股関節への偏った負荷を軽減する効果が期待できます。
- 横向きに寝て、膝と股関節を約45度曲げ、足首をそろえます。
- 骨盤が後ろに倒れないように安定させたまま、上側の膝だけをゆっくり天井に向けて開きます(足首は離さない)。
- 最大に開いた位置で2秒キープし、ゆっくり元に戻します。
- 左右それぞれ15回×2セット、週4〜5日を目安に行います。
ポイント: 骨盤がグラグラしていると中殿筋ではなく腰の筋肉で代償してしまうため、骨盤を壁に軽く当てて安定させながら行うと動作が正確になります。
やってはいけないこと——股関節痛を悪化させる行動
1. 痛みを我慢して和式トイレを繰り返し使い続ける
深屈曲の姿勢は、股関節唇や軟骨への圧力が西洋式(洋式)の座り姿勢と比べて著しく高くなります。痛みがあるにもかかわらず繰り返し使用すると、微細な損傷が蓄積して炎症が慢性化するリスクがあります。症状がある期間は可能な限り洋式トイレを使用し、深屈曲の機会を減らすことが回復への近道です。
2. 強い痛みがある状態で無理にストレッチを行う
「動かさないと硬くなる」と考え、痛みを押して強くストレッチする方がいますが、炎症が活動している状態で無理に伸ばすと関節包や筋肉の微細損傷を広げ、かえって痛みが長引くことがあります。痛みが強い時期は関節を刺激しない穏やかな運動(上記の円運動なども角度を小さく)にとどめ、痛みが落ち着いてからストレッチの強度を上げるようにしてください。
3. 長時間の正座・あぐらを痛みのある側で続ける
正座やあぐらは股関節を深く屈曲・外旋させた状態で体重を長時間かける姿勢です。和式トイレの使用後にすでに股関節が刺激を受けている状態で、さらに正座やあぐらを長時間続けると、股関節周囲の組織への負荷が重なり、痛みのぶり返しや悪化につながります。床での作業が必要な場合は、クッションを活用して股関節への角度負担を減らす工夫をしてください。
受診の目安——整骨院ではなく医療機関を最優先にすべきサイン
以下のいずれかに当てはまる場合は、整骨院への来院より先に整形外科など医療機関の受診を優先してください。
- 安静にしていても痛みがある(安静時痛)、または夜間に強い痛みで眠れない: 炎症が強い状態、骨壊死、悪性腫瘍などの可能性があります。
- 発熱を伴う股関節痛: 化膿性関節炎(関節内の細菌感染)は放置すると関節が急速に破壊されるため、速やかな医療機関の受診が必要です。
- 転倒・外傷後に急に体重をかけられなくなった: 大腿骨頸部骨折(特に骨粗しょう症のある高齢女性に多い)の可能性があります。
- 下肢の脱力・しびれが広範囲に及ぶ、または排尿・排便のコントロールが難しくなった: 脊髄や神経根への重篤な圧迫を疑います。
- 2〜3週間の安静・セルフケアで改善の兆しがない: 構造的な問題(軟骨損傷・骨変形)が進行している可能性があり、画像検査(X線・MRI)による確認が必要です。
- 両側の股関節に同時に痛みが出て、朝のこわばりが1時間以上続く: 関節リウマチなど全身性疾患の鑑別が必要です。
整形外科で診断・治療方針が決まった後、リハビリ目的での整骨院・整体院の利用については、担当医師にご相談ください。
よくある質問
股関節が痛む場合、何科を受診すれば良いですか?
まずは整形外科を受診することをおすすめします。X線やMRIなどの画像検査で骨・軟骨・関節唇の状態を確認し、変形性股関節症や骨壊死など重篤な疾患を除外することが最初のステップです。整骨院・整体院での施術は、整形外科での診断後に組み合わせるのが安全です。
市販の湿布や痛み止めは股関節痛に効きますか?
湿布や非ステロイド系の市販鎮痛薬(NSAIDs)は、一時的な炎症や痛みの緩和を補助する目的では使用できます。ただし、痛みの根本原因(筋肉の硬さ・関節の可動域制限・骨の変形)には作用しないため、薬で痛みが和らいでも繰り返す場合は原因へのアプローチが必要です。また、発熱・強い腫れを伴う場合は市販薬での対処を優先せず、医療機関を受診してください。
股関節痛は温めるのと冷やすのどちらが良いですか?
目安として、痛みが出た直後(受傷後48時間以内)や患部が熱を持っている場合は冷やすことで炎症の抑制が期待できます。一方、慢性的な重だるい痛みや筋肉のこわばりが主な場合は、入浴などで温めて血流を改善する方が症状の軽減につながることが多いです。和式トイレ使用後に急激に痛みが出て患部が熱い場合はまず冷却し、落ち着いた後の慢性期には温熱ケアに切り替えるという流れが基本です。
セルフケアを続けても股関節の詰まり感や痛みが改善しない場合、または「どこに相談すればいいかわからない」という場合は、田主丸整骨院整体院にお気軽にご相談ください。福岡県久留米市田主丸町および周辺エリアからお越しの方のお身体の状態を丁寧に確認し、一人ひとりに合ったアプローチをご提案しております。
施術を受けた方の感想レビュー
股関節が痛かったので、来院。カウンセリングもきちんとしていただき痛みの原因の説明も丁寧でした。施術後は痛みも軽減で、楽になりました。
くろすけ様
当院より:股関節の痛みでご来院いただき、施術後に楽になられたとのこと、大変嬉しく思います。股関節の痛みは、骨盤のゆがみや周辺の筋肉の緊張が原因となっていることが多く、丁寧なカウンセリングをもとにお一人おひとりに合った施術を心がけております。痛みが和らいでも再発しないよう、日常生活でのセルフケアも一緒にお伝えしていきますので、気になることはいつでもお気軽にご相談ください。これからも皆さまの健康をサポートできるよう、スタッフ一同精一杯取り組んでまいります。
お身体の不調でお悩みなら
腰痛・肩こり・膝の痛みなど、身体の不調は早めのケアが大切です。当院では一人ひとりの症状に合わせた施術で、日常生活の負担軽減をサポートします。
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