2026/08/10 (更新日:2026/08/10)
雨の日に増す変形性膝関節症|福岡県うきは市吉井町からも来院|田主丸整骨院整体院
雨が近づくと膝がズキズキと痛む、曇り空を見ただけで「今日はつらい日になりそう」と身構えてしまう——そうした経験をお持ちの方の多くは、変形性膝関節症を抱えている可能性があります。気圧変化によって膝の痛みが増しやすいこの状態は、50歳以上の女性を中心に約2,530万人が罹患していると日本整形外科学会が推計しており、決して珍しい疾患ではありません。この記事では、変形性膝関節症の原因から症状の見分け方・セルフチェック・セルフケアまでをまとめてお伝えします。
変形性膝関節症とは|軟骨がすり減ることで起きる痛みの連鎖
変形性膝関節症は、膝関節を覆う軟骨が少しずつすり減り、骨と骨が直接ぶつかることで炎症と痛みが生じる疾患です。進行すると関節の変形や歩行困難につながることもあります。
膝関節には、大腿骨(太ももの骨)・脛骨(すねの骨)・膝蓋骨(お皿)の3つの骨が集まっています。これらの間にある軟骨とその下の半月板(かんせつなんこつのクッション材)が衝撃を吸収しているのですが、加齢・体重増加・繰り返しの負荷によってすり減ると、関節内に炎症物質が放出されます。この炎症が痛みや腫れの直接的な原因です。
気圧が下がる雨の日に痛みが強まるのは、低気圧によって関節の内圧が相対的に上昇し、炎症を起こした滑膜(かつまく:関節内を包む膜)が引き伸ばされて神経が刺激されるためと考えられています。気温低下による血行不良も痛みの感受性を高める要因になります。

症状の出方による見分け方|時間帯・動作・部位で原因を絞り込む
膝の痛みは「どのタイミングで・どの動作で・どちら側に出るか」によって、状態や進行度の推測に役立ちます。下の表を参考にしてください。
| 状況 | 症状の特徴 | 考えられる状態・理由 |
|---|---|---|
| 朝起きたとき(15〜30分以内に和らぐ) | 立ち上がりの最初の数歩がこわばる | 就寝中に関節液の循環が滞り、軟骨表面の滑りが悪くなっている(初期〜中期に多い) |
| 夕方以降・長時間活動後 | 膝全体がだるく重い | 日中の荷重で関節内の炎症物質が蓄積し、神経が感作(かんさ:刺激に敏感な状態)されている |
| 夜間安静時 | じっとしていても疼く・熱感を伴う | 滑膜炎が強まっているサイン。進行期や急性増悪(きゅうせいぞうあく)の可能性 |
| 階段を降りるとき | 前面(膝蓋骨まわり)に強い痛み | 下り階段では体重の約3〜4倍の力が膝蓋大腿関節に集中するため |
| 歩き始めの数歩 | 内側(膝の内側)に鋭い痛み | 内側の軟骨が先にすり減る「内側型」で最も多いパターン |
| 正座・深い屈曲 | 膝裏や内側に圧迫感・詰まる感じ | 関節の可動域が狭まり、骨棘(こつきょく:骨の出っ張り)が軟部組織を挟み込む |
| 片側だけ | 痛みやO脚変形が一方に集中 | 片側の軟骨消失が進んでいる。利き足・過去のケガが影響しやすい |
| 両側対称 | 両膝が同程度に痛む | 全身的な軟骨変性、または肥満・加齢による均等な負荷増大 |

「朝だけ」痛む理由:睡眠中は関節液の産生が低下し、軟骨への栄養供給が滞ります。目覚めてしばらく動くことで関節液が循環し始め、こわばりが解消されます。これが15〜30分で改善するなら初期の可能性が高いですが、1時間以上続く場合は関節リウマチとの鑑別も必要です。
「階段の下りだけ」強くなる理由:上りは主に大腿四頭筋(だいたいしとうきん:太もも前面の筋肉)が収縮して力を出しますが、下りは同じ筋肉が”ブレーキをかける”伸張性収縮を行います。この際に膝蓋骨への圧が増すため、軟骨が薄くなっている部位に直接負担がかかります。
セルフチェック|膝の状態を自分で確認する2つの方法
チェック1:膝蓋骨押し込みテスト(パテラグラインドテスト)
- 椅子や床に座り、脚を伸ばして力を抜きます。
- 親指と人差し指で膝蓋骨(膝のお皿)の上下をはさみ、軽く押しながら左右にゆっくり動かします。
- このとき「ゴリゴリ・ザラザラとした摩擦感」や「鈍い痛み」が生じた場合、膝蓋大腿関節の軟骨が傷んでいる可能性があります。
判定の目安:無症状側と比較して摩擦感が著しく強い、または痛みを伴う場合は受診を検討してください。
チェック2:内側関節裂隙圧痛テスト
- 仰向けに寝て、膝を90度程度に曲げます。
- 膝の内側、骨の端(内側関節裂隙:膝の内側の関節のすき間)を親指で軽く押します。
- 「ズキッとする点状の痛み」が再現された場合、内側の軟骨損傷や内側半月板の変性が疑われます。
判定の目安:押した部位に限局した圧痛があり、歩き始めの内側痛と一致する場合は整形外科での画像検査(X線・MRI)の確認が望まれます。
変形性膝関節症のセルフケア|自宅でできる3つのアプローチ
1. 内転筋(ないてんきん)の強化で膝の内側を守る
内転筋は太ももの内側にある筋肉群で、膝関節の内側への過剰な負荷を分散させる役割があります。この筋肉を鍛えることで、内側型変形性膝関節症特有の痛みの軽減が期待できます。
やり方(アダクションエクササイズ)
- 椅子に深く腰かけ、両膝の間にタオルを丸めたものや軽いクッションをはさみます。
- 膝でクッションをゆっくり3秒かけて挟み込み、そのまま3秒キープします。
- 3秒かけてゆっくり力を抜きます。
- これを1セット10〜15回、1日3セットを目安に行います。
注意点:痛みが強まる場合は中止し、翌日以降に軽い強度から再開してください。
2. ハムストリングスのストレッチで関節の負担を減らす
ハムストリングス(太もも裏の筋肉群)が硬くなると、歩行時に膝関節が完全に伸展できず、不自然な角度で体重がかかります。柔軟性を回復させることで荷重バランスの改善が期待できます。
やり方(タオルを使ったスーパイン・ハムストリングスストレッチ)
- 仰向けに寝て、片膝を立てます。
- 伸ばしたい側の足にタオルをかけ、両手でタオルの端を持ちます。
- 膝を伸ばしたまま(もしくは無理のない範囲で)タオルを引き、太もも裏に伸びる感覚が出たところで20〜30秒キープします。
- 左右各3回、1日2セット(朝・入浴後)行うと効果的です。
ポイント:反動をつけず、呼吸を止めずにゆっくり伸ばしてください。
3. 膝周囲の温熱ケアで血行を促す
慢性期(腫れや熱感がない状態)の変形性膝関節症には、温めることで血行を改善し、筋肉や靭帯の柔軟性を高める効果が期待できます。
やり方
- 入浴時はシャワーだけで済ませず、38〜40度のぬるめのお湯に10〜15分浸かります。
- 入浴後は膝の内側から膝裏に向けて、手のひらで30〜40秒ゆっくりさするようにマッサージします。
- 雨の日など痛みが出やすい日は、市販の温感サポーターや蒸しタオル(電子レンジで30秒加熱)を膝に当て、5〜10分温めます。
やってはいけないこと|症状を悪化させる行動3つ
1. 急性期(腫れ・熱感がある)に温める
滑膜炎が活発な急性増悪期に温熱を加えると、血管が拡張して炎症物質の産生がさらに促進され、腫れと痛みが増悪します。腫れや熱感、触って明らかに熱い感覚がある場合はアイシング(氷嚢を薄いタオルで包んで15〜20分冷却)が基本です。
2. 痛みをかばって歩かない・安静にしすぎる
痛みを恐れて極端に歩行量を減らすと、膝周囲の筋肉が1〜2週間単位で急速に萎縮します(廃用性筋萎縮:はいようせいきんいしゅく)。筋力が落ちると関節への衝撃がさらに大きくなり、軟骨へのダメージが加速するという悪循環に陥ります。完全安静ではなく「痛みが出ない範囲での軽い活動継続」が推奨されています(日本整形外科学会 変形性膝関節症診療ガイドライン)。
3. 自己判断でのサポーター常時使用
サポーターは正しいサイズと種類を選ばないと、かえって膝裏の血管を圧迫し、血流障害や浮腫(むくみ)を招くことがあります。また、サポーターに頼りすぎると筋肉の出力が減少し、症状の慢性化につながります。使用する際は就寝中は外し、医療者の指導のもとで選択することが望まれます。
受診の目安|こんな症状は早めに整形外科へ
セルフケアを継続しながらも、以下のサインが見られる場合は速やかに整形外科を受診してください。
- 発熱(37.5度以上)を伴う膝の腫れ・熱感:化膿性関節炎(感染症)や偽痛風の可能性があり、早期の抗生剤治療や関節穿刺が必要な場合があります。
- 突然の激しい痛みで体重をかけられない:半月板の急性断裂や靭帯損傷が疑われます。
- 膝から下の感覚がない・力が入らない:神経の圧迫や血行障害が生じている可能性があります。
- 2週間以上セルフケアを続けても一切改善しない:軟骨の消失が進んでいる場合や、変形性膝関節症以外の疾患(関節リウマチ・膝蓋腱炎など)の可能性を除外する必要があります。
- 朝のこわばりが1時間以上続く:関節リウマチとの鑑別検査(血液検査)が必要です。
- 膝に水が繰り返し溜まる:関節内の炎症が慢性化しており、原因の精査が必要です。
よくある質問
変形性膝関節症は何科を受診すればよいですか?
まずは整形外科への受診をおすすめします。X線検査で軟骨の状態や骨の変形を確認でき、必要に応じてMRI検査や血液検査も行えます。整形外科で診断・治療方針を決めた上で、運動療法やリハビリを並行して整骨院で行うという組み合わせも一般的です。
市販の湿布や痛み止めは変形性膝関節症に効きますか?
ロキソプロフェンやジクロフェナクを含む市販の消炎鎮痛湿布は、急性の痛みや炎症が強い時期の一時的な症状緩和に役立つことがあります。ただし、湿布は根本的な軟骨の回復を促すものではなく、1週間以上使用しても改善しない場合や胃部不快感・皮膚かぶれが生じた場合は自己判断を続けず医師に相談してください。
変形性膝関節症の痛みは温めるのと冷やすのとどちらがよいですか?
腫れや熱感がある急性増悪期は冷却(アイシング15〜20分)が適切で、腫れが落ち着いた慢性期は温めることで筋肉の柔軟性を高め、痛みの軽減が期待できます。同じ膝でも状態によって対処が異なるため、「今の膝が熱いかどうか」を触って確認してから選択するのが基本的な目安になります。
雨の日の膝の痛みは、気圧変化と慢性的な関節の炎症が重なって起こるものです。セルフケアを積み重ねることで日常生活への支障を少しでも減らしていくことが期待できますが、「どのケアを続ければよいか分からない」「セルフケアを続けても症状が変わらない」とお感じの場合は、田主丸整骨院整体院にお気軽にご相談ください。福岡県うきは市吉井町からもご来院いただいており、久留米エリアの方も含め、一人ひとりの膝の状態に合わせたサポートをご提案しています。
施術を受けた方の感想レビュー
10年以上ひざが痛く、整形外科で定期的に注射をしてもらっていたのですが、良くなりませんでした。ところが、こちらで神経系ストレッチの施術を受けたところ、痛みや腫れがなくなり、階段の昇り降りも楽になりました。問診も丁寧で、施術中も詳しく説明してくださるので、安心して受けることができます。
ss様
当院より:10年以上もの長い間、膝の痛みに悩まれていたとのこと、そのつらさは想像するだけでも大変だったと思います。嬉しいご報告をいただき、私たちスタッフ一同もとても励みになりました。変形性膝関節症は、軟骨の摩耗だけでなく、神経や筋肉のバランスの乱れも痛みの大きな原因のひとつです。当院では一人ひとりの状態をしっかり確認しながら施術を進めてまいりますので、引き続き一緒に改善を目指していきましょう。
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