2026/10/21 (更新日:2026/10/21)
寝返りのたびに目覚める股関節痛|福岡県三井郡大刀洗町からも来院|田主丸整骨院整体院
寝返りのたびに目が覚め、朝になっても股関節のだるさや痛みが抜けない——そのような夜間の股関節痛に悩んでいる方は少なくありません。股関節痛は日中の動作だけでなく、睡眠中の姿勢や体重のかかり方によっても引き起こされ、慢性化すると睡眠障害につながるケースもあります。この記事では、夜間に強くなりやすい股関節痛の仕組みを原因から整理し、ご自身でできるセルフチェックやケアの方法まで、できるだけ具体的にお伝えします。
股関節痛が夜間に強くなるのはなぜか
夜間に股関節痛が悪化する主な理由は、「関節内の圧力変化」と「筋肉の緊張パターンの変化」の2点にあります。日中は筋肉が関節を支えているため、骨や軟骨への負荷が分散されますが、横になると筋肉のサポートが減り、関節面が直接接触しやすくなります。
原因1:変形性股関節症による軟骨のすり減り
変形性股関節症は、股関節の軟骨が少しずつすり減ることで骨と骨が直接こすれ合い、炎症や痛みを起こす疾患です。日本整形外科学会の資料によると、変形性股関節症は女性に多く、国内では約200万人以上が罹患しているとされています。軟骨がすり減った部位は夜間に体重がかからなくても、関節液の循環が低下することで炎症性の物質が関節内にたまりやすくなり、安静時痛・夜間痛として現れます。
原因2:大転子滑液包炎(だいてんしかつえきほうえん)
大転子(股関節の外側に出っ張っている骨の部分)の周囲には「滑液包」という摩擦を吸収する袋状の組織があります。この滑液包が炎症を起こすと、横向きに寝たときに圧迫されて鋭い痛みが走ります。就寝中に寝返りを打つたびに痛みで目が覚めるケースの一因として、この滑液包炎が挙げられます。
原因3:梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)
梨状筋は股関節の深部にある筋肉で、この筋肉が硬くなると坐骨神経を圧迫し、お尻から太ももにかけてのしびれや痛みを引き起こします。長時間座っていることが多い方や、運動不足が続いている方に起こりやすく、夜間に筋肉が冷えて硬直することで痛みが強くなることがあります。

症状の出方による見分け方
痛みの時間帯・動作・部位によって、背景にある原因はある程度絞り込めます。ただし最終的な診断は医療機関で行ってください。
| 症状の特徴 | 考えられる原因 | 理由 |
|---|---|---|
| 朝起き上がるときに15〜30分ほど痛みやこわばりがある | 変形性股関節症・股関節リウマチ | 夜間の安静で関節液の循環が滞り、炎症性物質が蓄積しやすいため |
| 横向きに寝ると股関節の外側が強く痛む | 大転子滑液包炎 | 滑液包が直接床や寝具に圧迫されるため |
| 歩き始めの数歩だけ痛みがあり、動いていると和らぐ | 変形性股関節症の初〜中期 | 動き出しで関節面がこすれるが、関節液が分泌されると摩擦が減るため |
| 長距離歩行後・夕方以降に痛みが増す | 変形性股関節症の中〜後期・股関節周囲の筋疲労 | 一日の累積荷重で軟骨や周囲筋が疲弊するため |
| お尻から太ももにかけてしびれも伴う | 梨状筋症候群・腰椎由来の神経症状 | 坐骨神経の圧迫または腰椎からの神経根症状 |
| 両側の股関節が同時期に痛む | 股関節リウマチ・全身性疾患の可能性 | 片側だけの機械的な損耗ではなく全身性炎症を考慮する必要がある |

朝起きたときだけ痛む理由について補足します。 関節リウマチや変形性関節症では、夜間の安静によって関節内に炎症性サイトカイン(炎症を促す物質)が蓄積し、起床時に「こわばり」として現れます。このこわばりが30分以上続く場合は、関節リウマチの可能性もあるため整形外科への受診が勧められます。
セルフチェック:ご自身で確認できる2つの方法
チェック1:パトリックテスト(股関節の可動域チェック)
パトリックテストは、股関節の動きの制限と痛みの再現を確認するために整形外科でも用いられる検査法です。
手順
- 床や硬めのベッドの上に仰向けに寝る。
- 片方の足首を反対側の膝の上に乗せ、数字の「4」の形をつくる。
- 浮かせた側の膝をゆっくりと外側・床方向に倒す(無理に押さない)。
- 左右それぞれで行う。
判定の目安
膝が床から手のひら2枚分(約10cm)以上上がったまま下がらない、または股関節・鼠径部(そけいぶ=足の付け根の内側)に痛みや強い突っ張り感が出る場合は、股関節の可動域制限や関節内の問題がある可能性があります。
チェック2:大転子圧痛テスト(外側の痛みの確認)
手順
- 椅子に座るか、痛くない側を下にして横向きに寝る。
- 股関節の外側で最も出っ張っている骨(大転子)を親指で5秒間、やや強めに押す。
- 押している間と離した直後の痛みの有無を確認する。
判定の目安
押したときに「ズキッ」とした鋭い痛みや、普段の痛みと似た再現痛が出る場合は、大転子滑液包炎の可能性があります。両側で同じように押して、左右差を比べると分かりやすくなります。
セルフケアの方法
以下に紹介するケアは症状の軽減を目指すものです。強い痛みがある状態や、炎症が強い急性期には無理に行わないでください。
ケア1:腸腰筋(ちょうようきん)のストレッチ
腸腰筋は腰椎から股関節の前面をまたぐ筋肉で、硬くなると股関節の動きを制限し、関節内の圧力が高まりやすくなります。就寝前に行うことで、夜間の筋緊張を和らげる効果が期待できます。
やり方
- 片膝立ちになり、前脚の膝を90度に曲げる(後ろ脚の膝は床につける)。
- 上体をまっすぐ保ちながら、骨盤を前方にゆっくりスライドさせるように体重を移動する。
- 後ろ脚の付け根(鼠径部の前側)に伸びを感じるところで止め、20〜30秒キープする。
- 左右各3セット、1日2回(朝と就寝前)行う。
ケア2:股関節外転筋トレーニング(中殿筋の強化)
中殿筋(ちゅうでんきん)はお尻の外側にある筋肉で、歩行中に骨盤が横にぶれないように支える重要な筋肉です。この筋肉が弱いと股関節への集中的な負荷が増えます。
やり方(クラムシェルエクササイズ)
- 痛みのある側を上にして横向きに寝る。膝と股関節をそれぞれ45度ほど曲げ、足首を揃える。
- 足首を合わせたまま、上の膝だけを天井に向けてゆっくりと開く(貝が開くイメージ)。
- 骨盤が後ろに倒れないよう注意しながら、膝を最大まで開いたところで2秒止める。
- ゆっくりと元の位置に戻す。これを1セット15回、左右各2セット、1日1回行う。
ケア3:睡眠時の姿勢の工夫
夜間痛の軽減には、寝る姿勢そのものを見直すことも有効です。
- 仰向けで寝る場合:膝の下にタオルを丸めて入れるか、専用の円柱クッションを置く。股関節が軽く屈曲位(曲がった状態)になることで関節内の圧力が分散されやすくなります。
- 横向きで寝る場合:膝の間に折りたたんだ枕やクッション(厚さ約10〜15cm)を挟む。上側の股関節が内転(内側に倒れる)して関節が圧迫されるのを防ぎます。
- 寝具はやわらかすぎるマットレスを避け、腰と股関節が沈み込まない程度の適度な硬さを選ぶことが勧められます。
やってはいけないこと
1. 痛みを我慢して無理に歩き続けること
「歩いていれば治る」と考えて股関節痛を抱えたまま長距離歩行や立ち仕事を続けると、関節軟骨への繰り返し衝撃が蓄積し、軟骨の摩耗が進むリスクがあります。特に痛みが6割以上の強度(10段階で6以上)のときは、活動量を意識的に落とすことが先決です。
2. 患部を強くもみほぐすこと
滑液包炎や関節炎が背景にある場合、炎症が起きている組織を強い力でマッサージすると炎症反応がさらに亢進(こうしん)し、翌日以降の痛みが増すことがあります。市販の電気マッサージ器を股関節の外側に強く当てる行為も同様のリスクがあるため避けてください。
3. 痛みがある時期に「とりあえずストレッチで柔らかくしよう」と無理に可動域を広げること
「硬いから伸ばせばよい」という発想で、急性期(炎症の強い時期)に股関節を急激に大きく動かすと、滑膜や靱帯に余計な負担をかけることがあります。痛みの程度が強い時期は、無理のない範囲の軽い動きにとどめ、炎症が落ち着いてから徐々に可動域を広げていくことが望ましいです。
受診の目安:こんな場合は早めに医療機関へ
セルフケアが適さないサインを知っておくことも大切です。以下に該当する場合は、整形外科など専門の医療機関への受診を優先してください。
- 安静にしていても痛みが続いており、3〜4日以上改善しない
- 発熱(37.5度以上)を伴う股関節の痛みや腫れ(化膿性関節炎などの感染症の可能性)
- 突然、急激に股関節の強い痛みが生じた(大腿骨頭壊死症などの可能性)
- 股関節の痛みとともに足に力が入りにくい、または感覚が鈍い
- 排尿・排便のコントロールが難しくなった(神経の圧迫を疑う重篤なサイン)
- 体重が意図せず急激に減っている(悪性腫瘍の転移など全身疾患の除外が必要)
- 両側の股関節が同時期に急に痛くなった
上記のいずれかに当てはまる場合は、セルフケアを行う前に整形外科を受診し、画像検査(X線・MRIなど)を受けることを強くお勧めします。
よくある質問
股関節痛は何科を受診すればよいですか?
まずは整形外科の受診が基本です。X線検査で骨や関節の状態を確認し、変形性股関節症・骨壊死・リウマチなどの鑑別が行われます。発熱を伴う場合や全身症状がある場合は、内科やリウマチ科への紹介が必要になることもあります。
市販の湿布や痛み止めは股関節痛に効きますか?
市販の消炎鎮痛成分(ジクロフェナクナトリウムやロキソプロフェンナトリウム含有)の湿布や内服薬は、炎症を伴う股関節痛の一時的な症状緩和に役立つことがあります。ただし、軟骨の摩耗や滑液包炎の根本的な解決にはならないため、2週間以上継続して使用しても改善が見られない場合は医療機関に相談してください。また、股関節は深い位置にある関節のため、市販の湿布の薬効成分が関節内まで十分に届きにくいという点もご理解ください。
股関節痛はどのくらいの期間で改善が見込めますか?
原因や重症度によって異なります。筋肉の疲労や一時的な滑液包炎が原因であれば、適切な安静とケアで2〜4週間で症状が落ち着くことがあります。一方、変形性股関節症の中〜後期では完全に痛みのない状態に戻ることは難しく、進行を緩やかにし日常生活への支障を減らすことを目標とするアプローチが中心になります。症状が始まってから3〜4週間経過しても改善の兆しがない場合は、医療機関または専門家に相談することが勧められます。
夜間の股関節痛は睡眠の質を下げるだけでなく、慢性的な疲労感や日中のパフォーマンス低下にもつながります。まずは今回紹介したセルフチェックやケアを試してみてください。セルフケアを続けても改善が感じられない場合、または症状が悪化している場合は、田主丸整骨院整体院までお気軽にご相談ください。久留米市内はもちろん、福岡県三井郡大刀洗町からもご来院いただいております。
施術を受けた方の感想レビュー
股関節が痛かったので、来院。カウンセリングもきちんとしていただき痛みの原因の説明も丁寧でした。施術後は痛みも軽減で、楽になりました。
くろすけ様
当院より:股関節の痛みでご来院いただき、口コミを投稿してくださりありがとうございます。股関節の痛みは、骨盤のゆがみや周辺の筋肉のこわばりが原因となっていることが多く、放置すると腰や膝にも影響が出てくる場合があります。当院では、痛みの原因をしっかりとご説明した上で、お一人おひとりの状態に合わせた施術を行っております。お体のことで気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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