2024/08/03 (更新日:2024/08/23)

身体がビリビリ、ジンジン、チクチク痛い「神経障害性疼痛」とは?症状・原因から治療法まで徹底解説

神経痛

身体がビリビリ、ジンジン、チクチク痛い
「神経障害性疼痛」とは?症状・原因から治療法まで徹底解説

身体がビリビリ、ジンジン、チクチク痛い「神経障害性疼痛」とは?症状・原因から治療法まで徹底解説

神経障害性疼痛は、身体のさまざまな部位でビリビリ、ジンジン、チクチクと痛む状態を指します。この痛みは、神経系の損傷や機能異常が原因で引き起こされます。日常生活に大きな支障をきたすため、早期発見と適切な治療が重要となる難治性の痛みです。この記事では、神経障害性疼痛の原因や症状、治療法などについて詳しく解説していきます。

神経障害性疼痛とは

神経障害性疼痛は、神経が障害を受けることで引き起こされる慢性的な痛みの症状です。痛みは、身体を守るための警告信号ですが、神経障害性疼痛は痛みを感じる神経そのものになんらかの異常が発生している為痛みが強くでたり慢性的に痛みが引きおこったりします。

症状

神経障害性疼痛の主な症状には、以下のようなものがあります。

  • ビリビリ、ジンジン、チクチクといった電気が走るような痛み
  • 焼けるような熱い痛み
  • 皮膚の感覚異常(しびれや過敏など)
  • 深部の鈍痛
  • 突発的な激しい痛み

痛みの程度は個人差が大きく、軽度のものから生活に支障をきたすほど強いものまであります。また、痛みの部位や広がり方も様々です。

原因

神経障害性疼痛の原因は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

  1. 末梢神経障害
    • 糖尿病性神経障害
    • 帯状疱疹後神経痛
    • 外傷による神経損傷
  2. 中枢神経障害
    • 脳卒中
    • 脊髄損傷
    • 多発性硬化症
  3. 運動神経障害
    • 頚椎ヘルニア
    • 胸郭出口症候群
      詳細記事→胸郭出口症候群の原因対処法
    • 腰椎椎間板ヘルニア
    • 脊柱管狭窄症などの腰椎の変異
    • 坐骨神経痛
    • 大腿神経痛
    • 肘部管症候群
    • 手根管症候群
  4. 原因不明の特発性疼痛

これらの疾患や外傷により、神経が損傷を受けたり圧迫されたりすることで、神経の異常な興奮が引き起こされます。その結果、「痛み」という信号が脳に送られ、患者は激しい痛みを感じるようになるのです。

治療法

神経障害性疼痛の治療には、薬物療法と非薬物療法の2つのアプローチがあります。患者さんの症状や原因疾患に合わせて、最適な治療法が選択されます。運動神経系障害については手技やリハビリテーションによる施術メインになることもあります。

薬物療法

神経障害性疼痛に対して使用される主な薬剤は、以下の通りです。

薬剤 作用機序
抗てんかん薬 神経の異常な興奮を抑制
抗うつ薬 痛みの伝達を抑制
オピオイド鎮痛薬 痛覚伝達経路を抑制

単独または併用して使用され、患者さんの症状に合わせて適切な薬剤と用量が選択されます。薬物療法だけでは十分な効果が得られない場合もあり、そのような時には非薬物療法との併用が検討されます。

非薬物療法

非薬物療法には、以下のようなものがあります。

  • 理学療法・温熱療法
  • 神経ブロック療法
  • 脊髄刺激療法
  • 外科的治療

理学療法や温熱療法は、痛みの緩和や機能の維持・向上を目的としています。一方、神経ブロック療法や脊髄刺激療法は、痛みの伝達経路を遮断することで症状の改善をもたらします。外科的治療は、原因疾患の治療や神経の切除といった手技によって痛みを軽減させる目的で行われます。

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詳細記事→胸郭出口症候群の原因対処法
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まとめ

神経障害性疼痛は、原因疾患や障害部位によってさまざまな症状を呈する難治性の痛みです。早期発見と適切な治療が重要であり、薬物療法と非薬物療法を組み合わせた総合的なアプローチが必要とされます。この痛みに悩む患者さんの生活の質を向上させるためにも、今後ますます治療法の進歩が期待されています。

よくある質問

神経障害性疼痛の主な症状は何ですか?

神経障害性疼痛の主な症状には、ビリビリ・ジンジン・チクチクといった電気が走るような痛み、焼けるような熱い痛み、皮膚の感覚異常(しびれや過敏など)、深部の鈍痛、突発的な激しい痛みなどがあります。症状の程度は個人差が大きく、生活に支障をきたすほど強いものもあります。

神経障害性疼痛の主な原因は何ですか?

神経障害性疼痛の原因は、大きく分けて末梢神経障害、中枢神経障害、外傷による神経損傷、原因不明の特発性疼痛に分類されます。これらの疾患や外傷により、神経が損傷を受けたり圧迫されたりすることで、神経の異常な興奮が引き起こされます。

神経障害性疼痛の治療法には何がありますか?

神経障害性疼痛の治療には、薬物療法と非薬物療法があります。薬物療法では、抗てんかん薬、抗うつ薬、オピオイド鎮痛薬などが単独または併用で使用されます。非薬物療法には、理学療法・温熱療法、神経ブロック療法、脊髄刺激療法、外科的治療などがあります。症状や原因疾患に合わせて、最適な治療法が選択されます。

神経障害性疼痛の予後はどのようですか?

神経障害性疼痛は難治性の痛みであり、早期発見と適切な治療が重要です。薬物療法と非薬物療法を組み合わせた総合的なアプローチが必要とされ、今後ますます治療法の進歩が期待されています。この痛みに悩む患者さんの生活の質を向上させるためにも、適切な対応が重要です。

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