2024/11/15 (更新日:2024/11/15)
グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)治し方 やってはいけないこと サッカーに多い股関節の痛み
グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)は、主にスポーツ活動に関連する痛みを引き起こす疾患で、特にサッカーやラグビーなどの競技者に多く見られます。この症候群は、股関節や足の付け根に痛みや不快感を伴い、様々な原因が考えられます。
症状
- 痛みの種類: 鼠径部に局所的な痛みや不快感が生じ、鋭い痛み、鈍い痛み、刺すような痛みなどが報告されています。特に運動時に痛みが増加することが多く、走る、跳ぶ、座るなどの動作で悪化します。
- 放散痛: 鼠径部の痛みが腹部や大腿部に放射することもあり、このような症状は診断において重要です
原因
- 過度な使用: スポーツによる過度な使用や筋力・柔軟性の低下が原因とされており、特に股関節周辺の筋肉や腱が損傷しやすくなります。これには、キック動作やランニングなどの繰り返しの運動によるメカニカルストレスが関与しています
- 筋肉・腱の損傷: 内転筋や腸腰筋などの筋肉が疼痛に関与していることが多く、MRI検査によって微細な筋肉の損傷が確認されることがあります
治療法
- 保存療法: 初期治療としては安静とリハビリテーションが推奨されます。具体的には、可動性や安定性を評価し、マッサージや筋力訓練を行います。軽症の場合は運動をしながらで1~2週間で改善することがありますが、重症の場合は数か月かかることもあります。
- 手術: 保存療法に抵抗して長期間疼痛が続く場合は手術治療が考慮されます。手術方法には薄筋腱切離や恥骨結合の固定術などがありますが、これらは原因を特定した上で行われるべきです
グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)やってはいけないこと
特定の姿勢や運動で痛みを伴うと思いますので、基本的に痛みを伴う運動や姿勢は禁止になります。痛みを伴う姿勢や運動を繰り返し行う事によって症状が悪化する場合が多くみられます。
私の体験から
グロウインペイン症候群(鼠径部痛症候群)を見分けるのは難しくありませんが専門的知識がない場合においては傷口からの感染症によるリンパ腫れなど間違えられる場合があります。スポーツとしてはサッカーや陸上競技、バスケットボールなどの走ることが多いスポーツで多くみられます。基本的に10代から30代までの若い方に多いのも特徴です。
グロインペイン症候群は多様な原因と症状を持つため、専門家による正確な診断と適切な治療が重要です。早期に治療を行えばスポーツを中断することもなく治すことも可能なので早期の治療が重要です。